2020年 09月 13日
脇巫女Ⅱ55 香月実篤1 朝廷とクラージュとアルゴラ
これまでの話を分析して、魂たちが語る世界のようすが分かって来た。
西暦200年頃、異世界ではクラージュ(鞍手町)に物部たちがいた。
熱田、ふるべ、香月など、それぞれが棲み分けをして勢力を伸ばしていたが、互いに戦うことはなく、均衡を保っていた。
その頃の朝廷は出雲(島根県)にあった。
天皇は仲哀天皇で、皇后は神功皇后だった。
天皇が病弱だったため、実質的には香月物部の三代目オサダ・ヒコ・ミツヨシ(光喜)が支配していた。
オサダ・ヒコ・ミツヨシはクラ―ジュの物部氏たちが勢力を拡大するのを恐れており、その対策に悩んでいた。
そんな折に中東からやってきたのがヴェベル・エンコアだった。
ヴェベル・エンコアは黄金の国にある「壺」を求めて出雲に辿り着いた。
ヴェベル・エンコアはオサダ・ヒコ・ミツヨシと面会した。
オサダ・ヒコ・ミツヨシは壺が九州にあることを知っていた。
その壺探しに協力する代わりに、ヴェベル・エンコアから軍事訓練法を学ぶことになった。
教えを受けたオサダ・ヒコ・ミツヨシは才能のある子供たちを集めて教育した。
その中で大将のヤマトタケル、交渉訳の武内宿禰が育っていった。
また、進軍する前の先駆けとして15人ほどの組織を作った。
その部隊の最初の統率者が「香月実篤」(かつきさねあつ)だった。
香月実篤は仲哀天皇と神功皇后がクラ―ジュに来る時にもお膳立てをした。
ところが、クラ―ジュでは朝廷を受け入れる部族と拒否する部族に分かれしまい、物部同士が戦う事態を招いた。
結局、受け入れ派が勝利した。この時戦死したのが、サンジカネモチである。
一方、この頃、クラ―ジュの南に山を隔ててアルゴラという女王国があった。
女王の名はオービラージュ。人々は王妃、オホヒメと呼んでいたが、独り身である。
オービラージュは「壺」を使って未来を予言していた。
世界から来た人たちが集う自由な国で、武器を持たなかった。
アルゴラは神々が降りる聖地でもあった。
その拠点は嘉穂郡桂川町にある王塚古墳や飯塚市の平塚付近だ。
旧出雲である。当時は来雲(らいも)とも呼んでいた。
そこでは金が出ており、それを魏が狙っていた。
侵入した魏は村人を捕えては二本線の入れ墨をして鉱山夫として働かせた。
その一方で、外交的には巫女のヒイラギ・ミクマナルの娘との縁談を持ちかけたが、娘はそれを拒否した。
そんな中、オービラージュの命があと三か月で尽きることが分かった。
後継者のヒイラギは未熟だったので、神功皇后の噂を聞いたオービラージュは便りをだした。
すると、侍がやって来た。それが香月実篤だった。
オービラージュが面会したのち、アルゴラは香月実篤らの軍に守られることになった。
今回からは香月実篤の方からの証言である。
「私はタケルよりも先にクラージュに出向き、姫巫女と会い、その後、タケルと神功皇后をこの地に来れるようにした。すべての者に先立ち、タケルやスクネや神功皇后が行動できるように動くのが私達の部隊であった。
私達の役目は、先に赴(おもむ)いてその場を調べ、敵がおれば、その後に大きな部隊を出した。我らの部隊は小さい。15人程度で先に行き、段取りした。
いきなり大きな部隊で行くと、相手方は身を固める。その前に交渉し、戦う気では無い事を伝えた。それが私の役目だ」
<20200913>
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