2021年 11月 19日
神間歩 かんまぶ
鉱物を掘る坑道を間歩(まぶ)と言います。
香春岳の間歩を「神間歩」(かんまぶ)と言うのは、宇佐の神鏡の銅を掘ったことから格別なものとするようです。
個人的には訪問を諦めていたのですが、ガイドの方が面白い所ですから、とバスハイクで案内していただくことになりました。
銅は弥生時代には重要な鉱物です。
神功皇后の足跡がある伊野天照皇大神宮(久山町)と小山田斎宮(古賀市)と繋ぐと、銅山があるのです。
豊浦宮があった下関にも新羅が上陸して銅を掘っていた話があります。
香春岳も神功皇后が来ていますから、大きな争点になった場所だと思われます。
そして、後には奈良大仏にも使われたことに繋がって行くのですから、大変興味深いところです。
バスハイクの午前中は香春岳の西の方を回りますが、大岩山弘法院の住職さんが案内してくださるという話をいただきました。
午前も午後も地元の方の案内があるのは初めてのケースで、嬉しいばかりです。
そして、別件ですが、先日、志賀島からの風が吹いてくるなあと思っていたら、ある企画の話が届きました。
さらには来年の3月には「玉垂」が神楽殿で初演を迎えますし、歴史が様々な形で表現されていく楽しみが続きます。

先日、元気色のビオラをいただきました。
水をあげても、すぐにしおれてしまうので、根が回っているのかなと思って株元を覗くと、小さな鉢に三株も植えてありました。これでは喉が渇くはずですね。
これは30センチ以上の鉢に植えないと無理だなと思って大きな鉢に植え替えたら、翌日にはいきなり大きくなりましたよ。
下さった方、ありがとうございました。
植物も、歴史の事象も、所を得れば最高の姿と美しさが引き出される。
人の才能や個性も同じ。
新庄監督が言うように、人知れぬ努力があってのこと。
それが「形を得る」瞬間は、とても尊い物だと思います。
<20211119>

