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ひもろぎ逍遥

25 脊翁律(せおりつ)2 海と空とすべてをつなぐ宇宙神だった



糸島の綿積神社。


珊瑚の前で崋山に懸かった女性に私は尋ねた。


「どなた様ですか」


「よくぞ来られました。この時を待っておりました。


三つに分かれた私の魂は、今、臍の緒(へそのお)と共に一つにまとまります。


そして、一体となり、今、この国を覆おうとしている大きな力を打ち祓うべく、八百万(やおよろず)の神々、海の神、山の神、すべての神々が立ち上がり、今一つとなる。


その最後の神が、生け贄となった私を救い出す。


この国の様々な者たち、ワダツミの血を引く者が私を探しております。私の姿を。


私が蘇ることを待ちわびている者たちは、すべてワダツミの者たちです。



長い長い時の流れの中で様々なことが起こりました。しかしすべての事が思い出となり、様々なことがありながらも、今、この時を経て、また一つとなる。今その時を迎えたのです。


今、私がこの地に一神となって戻り、闇の者と戦う神々が立ち上がり、剣の輝きを取り戻して立ち上がるのです。この私の臍の緒と共に。


この臍の緒三つの分霊を六角形の箱に入れて、私は一つとなりましょうぞ。そして、ワダツミの神の元へ。


私の力とワダツミの神の力とが一つになる時、この地球全体の灰色の雲と取り除くことが出来ましょうぞ。


そして、私はその事が終われば、また大海原に戻って行きます」


名前が出ていない。私は念を押した。


「あなたはセオリツ姫ですか」


「セオリツの名を継ぐ者、と言った方がよろしいでしょう。


セオリツというものは、この地球全体を覆う音のこと。

名前の由来はセイ・オウ・リツの三つの漢字からなっています。


脊翁律と書いて、セイ・オウ・リツ。


脊翁律という名前は空と海をつなぐ宇宙の神。この世は大半が海、そして空。その後に地というものが出来上がっているのです。


その古来の、まだ陸地が出来ていない時、海と空とそのすべてのものをつなぐ宇宙の神の名、それがセイ・オウ・リツ。


この国の者たちが私という宇宙神を、国津神、天津神よりも古来の、この宇宙全体がまだ空と海の時に、空と海を培う(つちかう)、その宇宙神として、セイ・オウ・リツと呼んだのです。


人間が出来てきてセイ・オウ・リツ。


この国に来た時、セ・オウ・リツ。


宇宙の言葉を聞ける者が出て来て、セ・オ・リツ。


漢字で名前を付けた人が出て、「瀬織津」に変わって、まるで女神を司る形に変化しました。


私の存在は個ではなく、自然、災害、自然の成り立ち。それがセイ・オウ・リツ。


リツとは川の流れのように自然が移り行く旋律。


森羅万象がリツ。


私の始まり。


人の祈る所に神は神を造ります。

人の祈る所に神は宿る。

ひとしづくの祈りでも神は宿ります。


すべての天変地異もリツ。

まるで旋律のような、時の流れとしてすべての流れをリツと。


また、始めないといけない時が来たのです。

創りなおさねばなりません。


天変地異も世の人々は受け入れなければなりません。

何故なら、この地球は人間のためだけの物ではないからです。


災害で多くの人が亡くなって人間は悲しく泣きわめく。


そこから立ち上がる。

未来を目指す。

すべて過ぎて行く。


そして、またそこから流れて、八百万の神たちはそれぞれの役割を果たし、人間に力を与え、人間を育てる。


すべての流れの中で、元の位置に戻す。


それはまるで天の旋律。

天津太祝詞の旋律。


すべて過ぎて行く。


セイ・オウ・リツとは、すべての流れ。


宇宙の流れ。


元の位置に戻すのです。


元の姿に戻り、ワダツミと」


20220507



Commented at 2022-05-08 18:20
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by lunabura | 2022-05-07 15:52 | ヒカリ | Comments(1)

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