2022年 07月 14日
大祖神社と大門神社 糸島市 海神と禊の神々
今月(2022年7月23日)、バスハイクで探訪する糸島市の大祖神社は境内掲示板がなくて、どなたが祀られているのか分からなかったのですが、糸島郡誌にその記録がありました。
糸島市の西の岬、芥屋(けや)に「芥屋の大門公園」があります。
駐車場も完備されていますが、まず目に留まるのが大祖神社です。
これについて、「糸島郡誌」から分かりやすく書き換えました。
<大字芥屋大門崎に連なる大門奇勝の背景地域で、字久保地にある。
祭神はもと天照皇大神、伊邪那岐大神、伊邪那美大神の三神だったが、
明治四十四年、綿積神社、産屋神社を合祀せしたことで、
産瀲波武鸕鷀草葺不合尊(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)、玉依姫命、草野姫命(かやのひめ)、
底津綿津見神、中津綿津見神、上津綿津見神、
底筒之男神、中筒之男神、上筒之男神、
神直日命、大直日命、八十抂津日命(やそまがつひのみこと)を加えて奉斎した。祭日は九月二十三日である。
この地は「朕の山」といい、隣接の海岸を「はらひど」と言う。
地名については口碑に「伊弉諾命の禊祓(みそぎはらい)の靈跡で、その当時より鎮座あったもの」と言い伝え、昔は宮殿も広大で國主領主等の崇敬が篤かったという。
(略)
又旧記には、聖武帝のとき宮殿の左右に大日寺、善福寺の二堂を置いたという。大日寺は建治中に泊村に移し、善福寺は大字芥屋の中央に移す。今の建治寺すなわち是なりという。>
とあります。
大祖神社の祭神は天照皇大神、伊邪那岐大神、伊邪那美大神だったんですね。
他の神々は明治時代に他から合祀されていますが、安曇族や住吉族、また禊祓(みそぎはらい)の神々が祀られています。
大祖神社の前をさらに進むと鳥居があります。その向こうは海です。
これを大門神社と呼んでいました。
これについて、【糸島郡誌】を訳しましょう。
<大字芥屋にある。鳥居のみ海濱にあって祠(ほこら)はない。祠は即ち大門神窟である。
祭神は綿積大神、大戸之道(おおとのぢ)尊、大苫邊(おおとまべ)之尊を祀っている。
祭日2月23及び7月23日なり>
「大門神窟」とは別名「芥屋の大門(けやのおおと)」と言いますが、海にある洞窟です。
近くの船着場から遊覧船で行くことができます。
一度行ったことがありますが、遊覧船が一艘入ることが出来るほど大きな洞窟でした。
柱状節理の迫力がすごい所です。
この神窟自体が神の祠と考えられていて、綿積大神と、大門を守ると言われるオオトノヂ、オオトマベの神が祀られています。
オオトノヂ、オオトマベの二神は「神世七代」の第五代目に出てくる神です。
1国常立尊(くにのとこたち)
2国狭槌尊(くにのさつち)
3豊斟渟尊(とよくむぬ)
4泥土煮尊(ういじに)・沙土煮尊(すいじに)
5大戸之道尊(おおとのぢ)・大苫辺尊(おおとまべ)
6面足尊(おもだる)・惶根尊(かしこね)
7伊弉諾尊(いざなぎ)・伊弉冉尊(いざなみ)
海の神と、国生みしたイザナギ、イザナミ神。
そして、イザナギ命が禊祓いをしたという浜辺と神窟。
神話をダイナミックに体感できるような素晴らしい岬です。
今回のバスハイクでは遊覧船には乗りませんが、所要時間は30分。一時間おきに出ているようです。
行く方は定休日などがあるので、よく調べて行ってください。
<20220714>












