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ひもろぎ逍遥

大祖神社と大門神社 糸島市 海神と禊の神々



今月(2022723日)、バスハイクで探訪する糸島市の大祖神社は境内掲示板がなくて、どなたが祀られているのか分からなかったのですが、糸島郡誌にその記録がありました。



糸島市の西の岬、芥屋(けや)に「芥屋の大門公園」があります。

駐車場も完備されていますが、まず目に留まるのが大祖神社です。


大祖神社と大門神社 糸島市 海神と禊の神々_c0222861_09022043.jpg


これについて、「糸島郡誌」から分かりやすく書き換えました。


<大字芥屋大門崎に連なる大門奇勝の背景地域で、字久保地にある。


 祭神はもと天照皇大神、伊邪那岐大神、伊邪那美大神の三神だったが、


明治四十四年、綿積神社、産屋神社を合祀せしたことで、


産瀲波武鸕鷀草葺不合尊(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)、玉依姫命、草野姫命(かやのひめ)、

底津綿津見神、中津綿津見神、上津綿津見神、

底筒之男神、中筒之男神、上筒之男神、

神直日命、大直日命、八十抂津日命(やそまがつひのみこと)を加えて奉斎した。祭日は九月二十三日である。


 この地は「朕の山」といい、隣接の海岸を「はらひど」と言う。


地名については口碑に「伊弉諾命の禊祓(みそぎはらい)の靈跡で、その当時より鎮座あったもの」と言い伝え、昔は宮殿も広大で國主領主等の崇敬が篤かったという。

(略)

又旧記には、聖武帝のとき宮殿の左右に大日寺、善福寺の二堂を置いたという。大日寺は建治中に泊村に移し、善福寺は大字芥屋の中央に移す。今の建治寺すなわち是なりという。>


とあります。


大祖神社の祭神は天照皇大神、伊邪那岐大神、伊邪那美大神だったんですね。


他の神々は明治時代に他から合祀されていますが、安曇族や住吉族、また禊祓(みそぎはらい)の神々が祀られています。






大祖神社と大門神社 糸島市 海神と禊の神々_c0222861_09035575.jpg



大門神社

大祖神社の前をさらに進むと鳥居があります。その向こうは海です。


そこから見える海岸は「はらひど」と言い、イザナギ命がミソギ祓いをした事からついた地名だといいます。昔は神殿もあったんですね。

これを大門神社と呼んでいました。


これについて、【糸島郡誌】を訳しましょう。

<大字芥屋にある。鳥居のみ海濱にあって祠(ほこら)はない。祠は即ち大門神窟である。


祭神は綿積大神、大戸之道(おおとのぢ)尊、大苫邊(おおとまべ)之尊を祀っている。

祭日223及び723日なり>


大祖神社と大門神社 糸島市 海神と禊の神々_c0222861_09044033.jpg


「大門神窟」とは別名「芥屋の大門(けやのおおと)」と言いますが、海にある洞窟です。

近くの船着場から遊覧船で行くことができます。

一度行ったことがありますが、遊覧船が一艘入ることが出来るほど大きな洞窟でした。

柱状節理の迫力がすごい所です。


この神窟自体が神の祠と考えられていて、綿積大神と、大門を守ると言われるオオトノヂ、オオトマベの神が祀られています。


オオトノヂ、オオトマベの二神は「神世七代」の第五代目に出てくる神です。


1国常立尊(くにのとこたち)

2国狭槌尊(くにのさつち)

3豊斟渟尊(とよくむぬ)

4泥土煮尊(ういじに)・沙土煮尊(すいじに)

5大戸之道尊(おおとのぢ)・大苫辺尊(おおとまべ)

6面足尊(おもだる)・惶根尊(かしこね)

伊弉諾尊(いざなぎ)・伊弉冉尊(いざなみ)


海の神と、国生みしたイザナギ、イザナミ神。

そして、イザナギ命が禊祓いをしたという浜辺と神窟。

神話をダイナミックに体感できるような素晴らしい岬です。


今回のバスハイクでは遊覧船には乗りませんが、所要時間は30分。一時間おきに出ているようです。

行く方は定休日などがあるので、よく調べて行ってください。


20220714




by lunabura | 2022-07-14 09:06 | (タ行)神社 | Comments(0)

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