2022年 11月 23日
祝 「高良大社文書」 重要文化財に答申されました!
「高良大社文書」が2022年度の重要文化財に答申されました!
高良大社の史料は一か月もかけて燃やされたという話を聞いていましたが、残っていたんですねえ。
九州の諸大名や家臣が鏡山家、大宮司家、座主家にあてた手紙があるということです。
この三家が凄い所は、鏡山家が日本三大祝の一つであり、大宮司家は日本五大宮司の一つであり、座主家は日本四座主の一つであることです。
比叡山、諏訪、熱田、伊勢などと並びます。
三家に残された古文書の時代は室町から安土桃山時代ということで、高良大社が一の宮として、信仰されていた様子が想像されます。
誰の手紙で、どんなことが書かれていたのか、知りたい。
特に、今回指定された「筑後国解」(ちくごこくげ)は、古文書に時々引用されているので、どんなものか、気になっていたんです。その画像が出ていました。
神様の名前がずらり書いてあるページですが、知らない神の名も結構ありますね。
左端に「高良玉垂命神」の名が出て来ています。
「高良玉垂命」は安曇磯良から武内宿禰、底筒男と変遷しますが、この時代は多分、武内宿禰が玉垂命とされた時期でしょう。
高良大社には豊臣秀吉や徳川家康の位牌も預けられたことが記録されています。
これが燃やされたかどうかは不明ですが、燃やされずに済んだ宝物の中には国宝と同じ物もさりげなくあって、度肝を抜かれたことを思い出します。
私がずっと取り組んでいる「高良玉垂宮神秘書」の訳と解説の本。
今、分かりやすいように書き換えていますが、商業ベースに乗らないから出版できないんですね。
何とかならないかな。
何とかなるだろうと、希望は捨てずにいましょ。
<20221123>

高良玉垂では全国的に知名度がありませんのでサブタイトルに「磐井」を出せば応募があるかもしれません。