2023年 01月 01日
ウズ4 勝守と鞍橋君は百済を守る戦いにおもむいた
その後、崋山に会って話を聞く機会があった。
崋山は一度アクセスした人物には再び繋がることが出来るという。
その日は宮地嶽神社に勝守のチャネリングを伝えたことを崋山に報告して、雑談をしていた。
「後ろ姿が見える。灰青色のマントを着ている。女?すごく華奢(きゃしゃ)」
その人は三国志に出て来る人のような立場の人。ほら、あの」
「三国志の?どんな人?」
「戦う人じゃなくて、いろいろ指示する人」
「諸葛孔明?」
「そうそう。孔明!」
「そのマントの人は朝鮮半島に行った?」
「そう。行った。それを見ているのが勝守」
「じゃあ、マントの人って鞍橋君じゃない?熱田神社の」
「そうそう。その人!」
「て、ことは鞍橋君が諸葛孔明みたいに戦いの指揮をして、勝守も朝鮮半島に戦うために行った?」
「うん。鞍橋君は細面で、とても華奢(きゃしゃ)で、後ろ姿は女の人みたい。」
「だから、最初に女か?って言ったのね」
「そう。勝守はムキムキの人」
「腕っぷしが強いのね」
「うん」
崋山はその二人を見ていた。そして言った。
「そうか。勝守は鞍橋君の背中をいつも見ていた。だから、背中なんだ。」
「って、ことは、二人とも馬に乗ってた」
「うん」
「鞍橋君が前を歩いていたのね」
「そういうこと」
「じゃあ、飯塚の勝守は鞍橋君の護衛として後ろに付いていた」
「そう」
鞍橋君が諸葛孔明みたいな参謀的な人だったとは。
これまで描いたイメージとは全く異なっていた。
だって、聖明王の王子、余昌と一緒に新羅に侵入した人なんだよ。
そして、砦が新羅軍に包囲された時、敵将を射止めた、弓の強者なんだ。
そうか。
戦いに気がはやる百済の余昌王子と、霊能力があって作戦が組み立てられる鞍橋君。
そんな組み合わせだったのだ。
私は念を押した。
「鞍橋君は、弓が上手かったよね」
「うん」
崋山は生返事をした。既に新たな風景を見ていた。
「大きな建物の中に入って見回している。
赤とか…、そう、赤色がすごく沢山使われている」
「百済?」
「そう。百済」
「それって、お寺じゃない?」
「よく分からない。とにかく赤色が」
崋山は鞍橋君の視線で周りを見渡している。
中国歴史ドラマで見かける仏教寺院は仏像も大きいが、赤い色が多用されている。
鞍橋君は寺院の壁画を見ているのではないか。
それとも、迎賓館だろうか。
いや、迎賓館は驚いて見回す程赤色が多用されてはいないだろう。
磐井の菩提寺が福津市に造られたのは、奈良の飛鳥寺とほぼ同時期だった。
鞍橋君は百済に行って仏教の興隆を見ており、凱旋と共に仏教文化をもたらした人物の一人ではないかと考えていた。
崋山はそれを見せられているのではないか。
私の長い悩みの一つ、鞍橋君と磐井の菩提寺についても教えているのだ。
私は、そう思った。
<20230101>









