今日はテレビの収録で相島(あいのしま)に行ってきました。
出演依頼が今週の月曜日にあって、具体的な話をしたのが火曜日。収録は木曜日、すなわち今日。たった3日。いくらなんでも急。
どうしようかな、と思ったのですが、相島の若宮神社に伝わる「豊玉姫と山幸彦の出会いの井戸」がテーマだったので、嬉しくって引き受けました。
これを世に伝えんで何とする。
ブログでは何度か書いている話で、動画もこれについて話すつもりで挫折していた内容です。
しかも、これに関して、実はワダツミ関連の小説を書き上げていたのですが、豊玉姫を主体にしようと全面的に書き直し始めたところでした。
ところが、筆が珍しくストップしてしまったタイミングで、この話が来たので、呼び出しを食らったか、なんて思いました。
いえいえ、きっと応援してくれるんだ。
そう思ったんですね。
相島にも行きたいな、バスハイクは無理だな、とも思っていたので、タイミングが良かったといえばよかったのです。
車はフェリーには乗れないのです。
だから、バスハイクで島に行ったら歩きしかありません。
どんなかな。みんな3時間ぐらい歩き回れる?
そんな事を考えていたので、今、断ったら後悔するよね、とも思いました。
ディレクターは古代史の理解が深く、すごく話が合いました。
台本が来ないので、セリフを覚えなくてよくて、ラクチンしていたら、フェリー乗り場で台本を渡されました。( ゚Д゚)
ディレクターも、あちこちに連絡して、きっと徹夜して台本を練り上げたんだろうな。準備は2日間ですから。
そんなことを考えながら、台本を見ると、「相島の豊玉姫伝承」と、「干珠満珠の話」がテーマになっていました。
この石の下に豊玉姫と山幸彦が出会った井戸があります。
後ろは山幸彦が登って隠れていたユヅカヅラの木。
豊玉姫とか、ウガヤフキアエズとか、神武天皇。
そんな話を、好きに話していいのですが、普段関心がない視聴者の方に話すのに、どこまで嚙み砕いたらいいか、これは難問です。
また、若宮神社は海に手をいれて清め、小石を奉納して参拝するという特殊な参拝法があり、これを再現しました。
この小石は明らかに海神の持つ干珠満珠のシンボルですが、それは玉藻(ヒジキ)も同様です。
で、小石に向かって「この由来はおそらくヒジキでしょう」と言うセリフがあったのです。
そこから、ヒジキがなぜ干珠満珠なのかを説明するわけですが、超難問でした。
(もう二度と再現できない)
このヒジキ問題が最後のオチにつながっていくのでした。
かなり面白いシナリオでした。
相島の豊玉姫伝承はほとんどの方が知りません。
私も、たまたま手に入れたタウン誌に書かれていた豊玉姫伝承をこのブログに書き写していたから、こうして人の目に触れることができたわけです。
そうでなければ、失われた伝承。
これを発見してくださったディレクターに感謝です。
で、番組は1月31(火)アサです KBC の中で、
朝7:50頃に放送されるそうです。
レポーターエリナさんの想定外の答えで四苦八苦した、るなさんでした。
相島は猫の島で有名ですが、フェリー乗り場に行くと、猫が膝の上に乗ってきます。
新宮でも相島も同様です。
行く方は早めに行くと、猫のサービス付きです、(^^♪
<20230126>