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ひもろぎ逍遥

ワダツミ44 相島の豊玉姫1 六ケ岳の噴火は回避した


 

私たちは随分長く積石塚で過ごした。

そろそろフェリーに乗る時間だ。


今なら1350のフェリーに間に合う、と思って二人を促したが、崋山が若宮神社に戻ろうという。


すると、このフェリーには乗れそうもないな。

ま、いいか。


崋山はスイッチが入っているらしく、ずっと集中していた。

港に戻るとフェリーが停泊していて、急げば間に合いそうだったが、崋山は見向きもしない。


  次は、1600か。1730かも。

  ま、今日中に戻ればいいけど。

崋山は若宮神社に戻ると、「ここがいい」と言って、豊玉姫の出会いの井戸とユヅカヅラの木の間に座った。





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そして、アリサの手を取ってチャネリングを始めた。


出て来たのは女性だった。


「よくぞここまでおいでになさりました。そして今日はどのようなことを聞きたいですか?」


あの女神だ!だが、あえて私は尋ねた。


「はい、あなた様はどなた様ですか」


「私は、地と海をつなげるために地上に上がってきた豊玉姫でございます」


「以前お会いしたこと、ございますね」

と私は、豊玉姫が糸島の志登神社で現われたことを思い出しながら言った。


豊玉姫は答えた。

「ええ。あれから幾年月が過ぎましたでしょうか。

私の物語が表に出て様々な者たちが動いております。


そしてワダツミが復活し、この小さな国を守るために様々な神々が動き出しております」


これは朗報だった。ワダツミやヒカリの話をブログに書いたことから、動く人たちが出ているという!


宗像の神湊(こうのみなと)で脊翁律(せおりつ)を見つけたあと、「神々に任せよ」と言われた。


が、その結果は聞いていなかった。六ケ岳(むつがたけ)の噴火は収まったというのか。


私は尋ねた。

「では、あのセオリツ姫の後、もうすでに六ケ岳の噴火は収まったんですね」


「ええ。あなた方が動いたあと、上で、それぞれの散らばった魂がカケラを集め、セオリツはシナイの山へ戻りました。


そして祓(はらい)の神と言われる者たちが海より力をお貸しし、あの山の奥底に住む魔物を封じ込めました。


そして今から30年以内に起きる地震を止めることとなりましたよ」


「シナイにセオリツが戻ったと言うのは、それは日本のシナイですか?それとも中東のシナイですか」


「日本のシナイと、中東のシナイはつながっているのですよ」


「地下でつながってるんですか」


「そうです。つながっておるのですよ。だから中東の動きというのは、とても日本にとっては大事なこと。スライドするかのように動きが起こっております」


日本のシナイとは六ケ岳のことだ。豊玉姫は続けた。



「なぜ日本をそこまでして守らねばならないか。


日本は沈んではならないところなのです。


神仏の拠り所なのです。様々な神、八百万の神が集まるこの小さな国は、なくてはならない存在、人間がこの世に生息するには大切な場所となります」


「それでは一応、ワダツミからセオリツの物語は終わったと思ってよろしいんですね」


「ええ。おもだった動きというのは。先程言ったように、人間ができることと、神々ができる事は違います。


人間は人間の役割を果たすこと、そしてそれに伴い、その各々の魂の光のカケラが集まり、神々を動かすことができるのです」


あの日、三つに分かれたセオリツのカケラを集めて天に返したが、そのあと、セオリツは再び六ケ岳に降りてゴルゴンを封印したのだろう。


 私たちは神社をいくつか回っただけで、たいしたことはしていないが、神々の力になったというなら有難いことだった。


<20230401>


 ワダツミ  
  
 異世界小説 ワダツミ44 相島の豊玉姫1 六ケ岳の噴火は回避した_c0222861_15184581.gif

by lunabura | 2023-04-01 09:14 | 「ワダツミ」 | Comments(0)

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