2025年 04月 13日
カシオペアの和名1 真鍋ノート

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真鍋大覚の『儺の国の星』に、カシオペアの和名が沢山載せられています。今回は、その一部を紹介します。
1 山形星(やまがたぼし)
カシオペア座は五つの星がM、またはWの形に見えます。倭人は山に対して「二上山」のように二つのピークのある山のイメージを持っていて、カシオペアを山形星と呼びました。
2 かたしらす
「方知らす」つまり、北の方向を知らせてくれる星という意味です。北極星を探すのに北斗七星がよく知られていますが、カシオペアからも見つけることができます。

海を航行する民は北斗七星が雲間に見える時、二つの星だけで判断できるようになるには十四年かかると言われました。
その点、カシオペアは小さい星座なので、雲間に見つけやすいのでこちらを重視する民がいました。
3 多比羅星(たひらのほし)
「∇」を古代ギリシャ語でナブラといいます。竪琴の形です。大宮殿を作る時、「∇」をおもりにして柱の垂直を確かめる方法がありました。クジラのヒゲや馬の尾で吊るしますが、これを支える支点と∇の関係がちょうどカシオペアと北極星の関係と同じでした。
カシオペアを「たひらぼし」と呼んだのは「ナビラ」が由来かもしれません。「た」と「な」は容易に変換します。漢字で多比羅星と書きます。
4 振袖星(ふりそでぼし) 帷星(かたびらぼし)
北極星を女神、妙見菩薩とし、カシオペアを一晩中、妙見に仕える侍女と考えてつけた名前です。旅人や航海する人たちが旅の先の宿で一晩中、華やかな衣で歌や管弦に興じる女性の姿と重ね合わせました。
5 琴平星 金比羅星
北国船が全盛の頃はカシオペアを琴平星、金比羅星と呼び、船頭連の守護神としました。長崎県松浦田平(たびら)、高来平(たいら)はカシオペアを祖神とする氏族の故郷です。つまり、平氏はカシオペアを祖神として崇めていたということです。
宋代(960~1279)に貿易で繁盛した平氏は太陽の光の中で飛び交うアゲハ蝶をカシオペアの図案の元にしました。鎧の金物にその形を打ち出して、船や身が安らかであるように祈ったといいます。

<20250413>
6月にバスハイクに行く平戸島の手前に「田平」(たびら)がありますね。
今回は予習編でした。








