2025年 06月 25日
幻になった磐井君の第一回に結論が詰まっていたから

筑紫君磐井について季刊「邪馬台国」で5回連載しました。
140号から144号まで。
「筑紫君磐井をたずねて」というタイトルです。
昨今のSNSを知るようになると、めんどくさいのが一番いやで、「さっさと結論を言えよ」という心理状態になるのが分かりました。
ですから、「筑紫君磐井をたずねて」も第一回に重要な所をバーンと出したんですね。それが磐井の拠点の話でした。
ところが、あっという間に売り切れて、在庫切れになりました。一週間も無かったような。(これは私の論文で売れたという訳ではなく、他の方の論文の功績です。)
読者が知りたいだろうという事を書いたものが、たまたま売り切れてしまったので、アダになったようでした。これがタイトルに挙げた「幻の第一回」という意味です。
第二回も売り切れています。
3年かかって連載したましたが、これが終わったので、本当に伝えたかったことを一本にまとめようと、取り掛かりました。でも、これがとても難しい。
地理的には福岡県の東西南北、佐賀、熊本、朝鮮半島に及びます。
史料的には、日本書紀や風土記などに加えて中国の歴史書、各地の神社史、地方史を利用しました。古墳時代が分かるものなら何でも使って多角的に見たかったのです。
それを時系列に並べ直していますが、どうやったら分かりやすく伝えられるか、何度も頭を抱えています。
皆さんが大好きな物部氏も出てきます。饒速日の末裔が筑豊、豊前にいました。こちらは磐井君と戦った一族ですが、もともと敵対関係にはありませんでした。だから心が痛みます。
こんな感じで、何とか、一つにまとめ、今は推敲をしています。
自分の悪文と向かい合いながらなので、苦しいのですが、それでもやはり磐井君や葛子君の話を書いていると、心が喜びます。
久留米市の高良山麓にあった「磐井の清水」を手に取って飲んだ時のあの甘さが蘇るのです。今は枯れ果て、知る人もほとんどいない、あの清冽な冷たく甘い水の味。
磐井君の話にも、真鍋大覚の記録が大いに役立っていますが、やはり難解。
推敲もまだまだ何か月か、かかります。
でも、やり抜くんです。必ず。
磐井ファンの皆さん、待っててくださいね。
<20250624>









