2025年 07月 08日
針摺の瀬戸と早岐の瀬戸 オリエント語のハリチから
さて、7月のバスハイクのもう一つのお楽しみが長崎県の彼杵(そのぎ)にある「早岐(はいき)の瀬戸」です。

福岡県には「針摺(はりすり)の瀬戸」と呼ばれる瀬戸がありました。これは今より水面が高かった時代、北の玄界灘から南の有明海まで、一本の水路が繋がっており、筑紫野市付近はとても狭かったので、「針摺の瀬戸」と呼んだという話で、真鍋大覚が伝えています。
「はりすり」はオリエント語の「ハリチ」が語源で、狭い水路を指したといいます。狭い水路だと、潮の満ち引きで流れが反転して船が通るのに危険な所でした。
「ハリチ」の語源がオリエント語というのは確認できませんが、同じような水路の例として、イギリスの南部にも「ハリッヂ」という地名があります。世界を船でつなぐ船乗りにとって、「危険な水路」にその名前を付けたのが分かります。
それが日本では「ハリスリ」「ハヤスイ」「ハヤキ」「ハリオ」と変化しました。関門海峡が「ハヤト(ハイヤット)の瀬戸」と呼ばれたのも、語源は同じでしょう。
福岡県の「針摺の瀬戸」は陸地化して想像もつきませんが、なんと、長崎の「早岐の瀬戸」は今も残っているのです。
それで、バスハイクで足を延ばして見学することにしました。
そのために『肥前国風土記』を調べると、何と、そこにも書かれていましたよ。
【肥前国風土記】
<速来門(はやきのと)
この門に潮が来る様子は、東に潮が落ちれば西に湧き登り、湧く音は雷音のように響き渡る。これによって速来門と呼ばれるようになった。>
向かいの島は針尾島です。
こちらは海の傍なので、1300年前の姿を留めているんですね。
ついに見学ができます。とても楽しみです。
なお、真鍋大覚の『儺の国の星』には次のように書かれています。
〈近東の胡語(こご)は筑紫(ちくし)には地名によく保存されております。
ハリチはせまい水路でありますが、三笠(みかさ)針摺(はりすり)は今は陸化して昔の瀬戸、注野(そそきの)の面影はありませんが、彼杵(そのぎ)の早岐(はいき)、針尾(はりお)、南風崎(はえのさき)などはまだよく原型をとどめております。伊予と豊後の間なる速吸門(はやすいのと)もそれであります。〉
画像はチェリーさんが作ってくれました!
<20250708>
バスハイクの申し込みは「歴史と自然をまもる会」092-408-7140
092-406-8725(2024年7月から)
(火曜日~金曜日 10時~16時)
参加費 5000円 当日払い
集合場所 天神日銀横(ファミマ横)勝立寺の前
出発時間 9時出発
集合時間 8時45分
初めての方、日銀前ではなく、日銀横の勝立寺の前です。ファミリーマートまで出るとバスが見えます。
雨天決行です。









