2025年 09月 22日
佐世保市は愛宕山と砂岩の福井洞窟と海 行基と空海
昨日のバスハイクは長崎県の佐世保（させぼ）市に行ってきました。
天神から2時間で道の駅サセボックスに到着。
お昼は各自で好きな物を食べますが、食堂は佐世保バーガーや陸軍カレー、アジフライ定食、と佐世保名物が一か所に集まっていて便利でした。
そのそばにあったのが愛宕山（あたごさん）。
町の中のどこからでも見える火の山です。
バスの移動なので上手く撮れないのですが、今回の旅の始まりから終わりまで、この山が心に残りました。
まずは福井洞窟ミュージアムで旧石器時代から縄文時代の展示物や解説を学んでから現地の洞窟へ。国の特別史跡ですから、駐車場の心配がありません。
遺跡は細い路地の傍も多いので、バスハイクでは国指定など、駐車場が確保できるところを選んでいるのです。
現地に着いて迫力に圧倒されました。鳥居の奥に洞窟があるのですが、手前の巨石は落盤したものです。天井が落ち、土砂崩れが流入して、複数ある洞窟の高さも変化するほどです。
この周囲には数十の洞窟があり、福井洞窟はその一つに過ぎないのですが、発掘調査が綿密になされ、旧石器時代には狩猟のキャンプとして使われ、縄文時代から定住したことが分かっています。
阿蘇凝灰岩かと思ったのですが、そうではなく、砂岩なのです。
水の底で堆積してできた砂の岩が地上へ。
造山活動のすさまじさを目の当たりにしました。
で、今回の個人的な目的は、真鍋大覚がすでにこの地域の洞窟について述べているんですね。ここは吉井町ですが、吉井の地名と冬至の日没にも言及しています。それを検証しに来たのですが、それはまた別記事で考察しましょう。1万年前の北極星、ベガとかの話になるのですから。
今回、皆さんと感想を述べあったのが、「博物館が先か、遺跡が先か」という問題です。コースを決める時に悩むのです。どっちがいいのかなと。
で、結論は「博物館が先の方がよい。」でした。
予習しておくと、現地で観察できす情報量が桁違いなのです。
このような遺跡はさらに観察力を付けて再び見に行きたいものです。
こちらは行基が開山した御橋観音の境内です。
お寺の左手から道なりに行くと二重橋に出ます。
これも砂岩でしょうか。
そばには近寄れませんでしたが、水の音が聞こえてくるので、行基はここで禊をしたのかな？とか、考えました。
山から佐々川を下って海岸線へ。
姫神社に行きました。
なんとこちらの姫神は天照皇大神なのです。
何故？
太陽観測が出来るのかな？
と想像しましたが、ハズレでした。夢のお告げでここに祀ったそうです。
姫神社から小一時間、登りとカーブの道でしたが、九十九島を眺めるためにやってきました。
みんな大喜び。草原と海と島。
そして、あの愛宕山が！
島々の間には深い緑の入り江があちこちに見えています。
「帰ろう」
と声を掛けなければ、いつまでも見とれているみんな。
佐世保出身の人もびっくりの景観だったそうです。
旅の最後は福石観音。こちらも行基の開山ですが、この寺の周囲は巨大な砂岩の一枚岩です。凝灰岩じゃなくても、こんなに強度がある？
と謎に思いながら、すぐとなりにある空海が開山した清巌寺に手を合わせて、左手にある五百羅漢へ。
それは見つからなかったのですが、空海の座禅石がありました。
これの方が重要じゃない？
しかも座れるんです。
そこに座るとあの愛宕山が正面に！！！
そして、謎の南北に並ぶ二つの穴。
こちらも、あれこれと想像したことがあるので、落ち着いて記事を書きたいなと思っています。
こうして、佐世保の旅は愛宕山から始まり、愛宕山で終わるというものでした。
今日はとりあえず、備忘録です。
来月のバスハイク、10月18日（土）は福岡県うきは市の装飾古墳の周辺巡りです。石室は入れませんが、こちらも吉井町があります。
福井洞窟の長崎の吉井町と福岡の吉井町。
真鍋はいずれも冬至の太陽観測地というのです。
長崎の方は確認できました。うきは市はどうなるかな？
11月は15日（土）に決定しました。
熊本の塚原古墳群に行きます。
その周辺のコースを今から考えますね。
＜20250922＞
バスハイクの申し込みは「歴史と自然をまもる会」092-408-7140
092-406-8725(2024年7月から）
（火曜日～金曜日 10時～16時）
参加費 5000円 当日払い
集合場所 天神日銀横（ファミマ横）勝立寺の前
出発時間 9時出発
集合時間 ８時４５分
初めての方、日銀前ではなく、日銀横の勝立寺の前です。ファミリーマートまで出るとバスが見えます。
雨天決行です。
