2025年 09月 28日
『先代旧事本紀』による成務天皇の時代の国造たち
今日は真鍋大覚のトリセツの3校が終わったので、ちょっと気分転換です。
あちこちフィールドワークすると、神社や古墳に『先代旧事本紀』に出てくる人たちの名前が出てきます。
今、まとめているのが日田市ですが、鳥羽宿祢が止羽宿尼という名で出てきます。
この人は成務天皇の時代の人です。そこで、国造本紀から北部九州だけ選んで地図に載せて見ました。

こうして並べてみると、あの人とこの人は同時代の人なんだと、とても面白いですね。
成務天皇は景行天皇の皇子です。景行天皇の皇子の日本武尊が若くして亡くなったので、弟の成務天皇が即位します。日本書紀には長生きしたように書かれていますが、地元の神社縁起を繋ぐと、あまり長生きしていないように見受けられます。
しかも、子供がいなったので、崩御後は日本武尊の皇子である仲哀天皇に天皇の身分は受け継がれます。
その妃が神功皇后ですから、北部九州はこの時代の伝承が神社の縁起に数百か所も出てきます。
出合った伝承地を思い出すと、都紀女加命の墓にも行きました。田道命は筑紫神社や八劔神社にその名が出てきます。止羽足尼は日田に屋敷跡も伝わっており、宇那足尼も阿曇系だったことが神社で分かりました。
「足尼」は「宿祢」と同じですが、「尼」の字が当ててあることと、宇那足尼が女性だったことから、女性のことを記したのだろうと考えています。
国造のみ書きましたが、神社縁起を加えると、それぞれ数十人ぐらいリストアップできます。まあ、多すぎて、出来ないとは思いますが。
考察に必要になったら、その都度、書いてみようと思います。
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