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ひもろぎ逍遥

2019年 11月 01日 ( 1 )

脇巫女Ⅱ 22 犬神が守りし六嶽(むつがたけ)


脇巫女Ⅱ

22 犬神が守りし六嶽(むつがたけ)


さて、時を巻き戻そう。私が初めて参加した歴史結願の日に。

2016年2月24日のことだ。

その日の目的は崋山の腹部に生じた二日間の懐妊現象の原因を探るためだった。

菊如が「六ケ岳、宗像、鞍手の物部について、述べたい者よ」
と呼びかけると、現れたのが六角形の箱を守る犬神だった。
それからムナカタ物部が現れて話をしていった。

話が深夜に及んだので、私たちはそこで退出したが、後で話を聞くと、崋山は疑似出産をしたという。

「神の子を生む」と告げて、生まれたのは男の子だった。
その子のヘソの緒を六角形の箱に入れた。

ところが、再び陣痛が始まり、さらにもう一人が生まれた。
それは女の子だった。
その女の子の方が「神の子」だった。
しかし、そのヘソの緒は入れる容器がなく、落ち葉でくるんで土玉にした。

この双子を生んだのは神功皇后だった。

この話について、星読が記録をしていた。
それを読んでいこう。

◇◇◇

2016年2月26日 犬神が守りし「六嶽」

これは、菊如さんと崋山さんが見えない者たちからの言葉や
見た物の話を聴いて星読が感じたことばで綴られている

もう一つの物語

神功皇后が「木月の宮」を訪れたときから始まる
神の子の出産にまつわる真実(ものがたり)

「月守の民」が暮らす「木月の宮」
「月守の民」が守りし神は「生命を司る神」
潮の満ち引きを行い
全てのものに「生」と「死」を与えしもの

そこに神功皇后がなぜ訪れたのか
理由はただひとつ
出産のときを知るため

多くの従者たちの前で子を生むわけには行かない

「月守の民」の「脇巫女」に出産の時期を聞くために「木月の宮」を訪れた

その時が近いことを知った神功皇后はしばしの間、留まることとした

幾日か過ぎ
「脇巫女」はそのときが来たことを告げる
この脇巫女の名は「サガミ」
「脇巫女サガミ」はこの地で最も神聖なる地へ神功皇后を案内した
その地は「六嶽」

「脇巫女サガミ」は神功皇后を山中に案内したが、山頂には案内できない
もう時間がない
出産の時が近い
「脇巫女サガミ」は民が勝手に入ることが出来ない「広場」に案内し
一足先に「社の中」が無人であることを確認して中に入っていった

神功皇后も「社の中」に行くつもりであったが、激しい陣痛に襲われ出産のときを知る
「広場」の茂みの中に「つる」が絡み、椿が根元を隠すかのごとく枝を張った大樹の根元に腰掛けた

今でいう2月24日・・・今日

神功皇后の出産が始まる
「脇巫女サガミ」は「社の中」から見守る

皇后は
「サガミ」を呼び・・・・・こう告げた

「今から我は神の子を生む よく見ておけ」と

ぶら下がっている「かずら」をつかみ
力強く
男の子を出産した
後の応神天皇である

「抱いてみよ」と言われた

「サガミ」が男の子を抱くと
皇后は
持って来た「黒塗りの六角形の箱」に大切に「臍の緒」を入れた

出産が終わったと思った「神功皇后」と「脇巫女サガミ」


時をおかず
再び陣痛・・・


二人目出産・・・姫君
この子を見たとき・・・神功皇后はとっさに悟った
神の子は・・・この姫君だ

「この子(姫君)を表に出すわけにはいかぬ」と神功皇后はつぶやいた
「では、どのようにいたしましょうか」とサガミ
続けてサガミが言った
「私がお育て致しましょうか」
「サガミは、そう言ってくれると思っておった」と神功皇后

サガミは神功皇后に「名前はいかが致しましょうか」と尋ねる

「この姫は海のそばで生まれたので名を『せおりつ』としよう」
「セオリツ姫」の御霊を受けし姫君

出産するのは一人の子と思っていたため、
「臍の緒」を入れる箱はひとつしか用意していなかった

このとき、姫君の「臍の緒」は落ち葉でくるみ、土で大切に握り固めた

男の子の「臍の緒」が入った箱は「社の中」に大切に収めた
神功皇后に仕えし者一名に
大切に守るように伝え

一方、姫君の「臍の緒」が入った「土だま」は
神功皇后に仕えし者六名に
「決して表に出してはならぬ」と告げ
四人は山を下りた

姫君の「臍の緒」を守るように命じられた六名の従者は
六嶽の犬神となり
今もなお、「六嶽」でこの「土だま」を大切に守り続けている

あのときの約束を守って・・・

山を下りた四人は人目を避け、「木月の宮」に戻った

その姿を武内宿禰に見られた
「脇巫女サガミ」は
「あゝ、わたしの人生は終わった」と思った

一方
すべてを悟った武内宿禰は
姫君を守るために

つぎの瞬間
こう叫んだ
「我が妻が、神功皇后と同じ日に子を生んだ」と

姫君は命を奪われることなく
「月守の民」の脇巫女「サガミ」の手で育てられた

その力が開花するその時まで・・・・誰もがそう思っていたが・・・


◇◇◇

この場所は現在の六嶽神社の境内だという。

「開けてはならぬ」と言って現れた犬神が守っていた「六角形の箱」とはこのことか。
犬神はいずれ私たちが必要となると告げた。


<20191101>





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by lunabura | 2019-11-01 21:06 | 「脇巫女Ⅱ」 | Comments(0)

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