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ひもろぎ逍遥

カテゴリ:「ウーナ」( 76 )

「ウーナ」を「ウーナ」「ワダツミ」「天山と持統天皇」に分けます



ウーナ

「ウーナ」を
「ウーナ」「ワダツミ」「天山と持統天皇」
に分けます
 




「ウーナ」は何が起きているのか分からずに、日記として現在進行形で書き綴ったものですが、72回にもなりました。

「七つの珠」を投稿したあと、大島に渡ってタクシーを使って弁財天社に行かれる方が増えたと聞きました。
また、「大島に泊まりに行きます」と言われる方もあります。
ささやかですが、大島の発展に役立つのはとても嬉しいことです。

「七つの珠の神社にも回ります」と言う方もあります。
それは玄界灘から響灘までの美しい海の宮々の旅になります。

「異世界小説」としていますが、気持ち的には「福岡の古代観光応援小説」なんてことも考えていたので、それがちょっぴり形になって嬉しいです。


福岡の旅をしたい方で、ラーメン+αを考えた時、
志賀海神社、香椎宮、宮地嶽神社、太宰府天満宮のような総本社巡りも済ませて、もう一つディープな神社巡りをしたいと思う方にとって、七つの珠を奉納した海神と豊玉姫に関わる神社巡りはスペシャルなものになるでしょう。


ここで立ち止まって「ウーナ」を分類してみると、「ウーナ」、「天山と持統天皇」、「七つの珠」に分けられました。

このうち、「ウーナ」はウーナたちが日本に渡来した時代、
「七つの珠」は豊玉姫や玉依姫の時代に関したものとなります。

時代が違うので分離して、通読しやすいようにすることにしました。

全体を一本ずつ変更するのは間違いが起きやすいので、新たにカテゴリを作って過去記事を順に投入していきます。そして先々、今の「ウーナ」は「元ウーナ」とか「旧ウーナ」みたいなタイトル(カテゴリ)に変えます。

まずは「七つの珠」シリーズを「ワダツミ」というタイトルで時系列に変更していきます。

カテゴリを綺麗に並べ直したいのですが、エキサイトのバグで変更できません。報告してお願いはしているのですが返事がありません。取りあえずスマホの方は「全体」からご覧になると良いかと思います。
「ワダツミ」のカテゴリは一番最後に出てきます。

殆どの方が既に読まれたものですが、時々思い出しながらお付き合いくださいね。

小説です。
共同幻想小説です。
いつのまにかあなたも登場しているかも^^

20180918


異世界小説 




 




ウーナ・メモ編 過去記事 https://lunabura.exblog.jp/i240/


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by lunabura | 2018-09-18 20:25 | 「ウーナ」 | Comments(0)

完成かな




完成かな


今日、4回目の推敲を終了しました。
頭が働かなくなると、図書館や商業施設に出掛けて、原稿を広げたりしました。

リライトを始めたのが7月22日ですから、もうすぐ二か月になります。

あとはルビを打つのみですが。

もう一度読み直そうかな。
やっぱり終わろかな。
(wowowのメロディーで)

と、嬉しい時間を過ごしています。






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by lunabura | 2018-09-14 21:37 | 「ウーナ」 | Comments(0)

ウーナ72 七つの珠33 竜宮祭4



ウーナ72

七つの珠33 

竜宮祭4
 



無事、船溜まりに戻り、私たちは竜宮祭に参加した。
正しくは「宮崎宮 竜宮神社祭」という。

場所は弁財天社だが、正面は海に向けられていた。
今回の玉串奉納は白皇だった。
ワダツミの血を受け継ぐ者として。


祭事が終わったあと、崋山がまだまだ考え込んでいた。
そう、各神社に奉納した「七つの珠」のことだ。
それをパーンと割らねばならないという。
珠が割れて、復活したワダツミの神気が飛び出すのだ。
そういうことだったのか。
最後まで、その仕組みに驚かされ続けた。






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崋山の合図で、私たちは竜宮神社のある海に向かって一度だけ拍手をした。
ちょうど、博多の一本締めのように。





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これが2018年5月3日のことだ。
奉納の神事はすべて完了した。


直会(なおらい)も済ませたが、レンタカーを手配したままだった。
どうにでも動けるように借りていて、使っていない。

せっかく借りた車なので、私たちはもう一つの竜宮祭の方に玉串を奉納することにした。
地図を見て見当をつけ、山の方に上がっていったが、行きつかなかった。
一番近くと思われる所に玉串を立てて帰路についた。





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20180820




異世界小説 

最初から読む ウーナ1 https://lunabura.exblog.jp/28210844/

ウーナ 過去記事 https://lunabura.exblog.jp/i240/


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by lunabura | 2018-08-20 20:49 | 「ウーナ」 | Comments(0)

ウーナ71 七つの珠32 竜宮祭3



ウーナ71

七つの珠32 

竜宮祭3
 




 
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大島の船泊を出ると、船は大きく左に旋回した。




東へ東へと朝日の方向に進んでいく。



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そして、二つの岩が見えた。右手の小さな方に赤い鳥居が見える。





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これが竜宮神社だ。


祭なら海上から参拝するのだが、この船は幟を立てるために出されたものだ。
私たちも上陸の機会を与えられた。





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岩によじ登ると赤い鳥居。そしてその奥に石の祠。
それを見て私は思わず「鍵穴だ」と叫んだ。

そう、七つの宝具の一つは「鍵」なのだ。
鍵で開けて宝具を入れる算段だった。


菊如が祝詞を挙げ始めた。

白皇が宝箱の封印を開けると崋山が宝具を取り出して祠に向かった。

そしてその穴に入れると、戻ってくるときに巫女になっていた。
いや、豊玉姫だろう。

そして、白皇に「よう来られた」と告げた。
それから船を出してくれた人の前に立ち、「連れて来てくれてありがとう」と述べた。

さらに「何があっても驚かないでください」と崋山に戻って言った。
確かに…。
私たちは慣れているけど、初めての人には…。

こんな岩場で何が起こる?

そう思いながら見ていると、崋山はいったん体をかがめ、それから大きく伸びをした。その時には別人になっていた。
ワダツミの神の姿だった。

海に向かって立ち、伸びをすると、左手でコブシを作り、右手を開いて突き上げた。
封印が解けた姿だった。

そして、白皇をねぎらい、船を出した人に礼を言った。
「これから栄える。魚が戻ってくる」と。
そして「海から我が国を守る」と力強く言った。




こうして無事、七つの宝具を奉納し終えた。
思えば最高の神仕組みが待っていた。






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その後、船から振り返ると、龍の形をした雲が集まっている。
そうだね。
ワダツミの神は龍神なのだ。
祝福の龍雲だ。



「それにしても、後で思ったけど、崋山は鍵を開けた?」
と菊如に尋ねると、
「あの時、崋山は鍵を開け忘れたから、私が祝詞を読みながら開けたよ」
という。
ああ、左手でコチャコチャとしたのがそれだったんだ。




20180819




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by lunabura | 2018-08-19 22:57 | 「ウーナ」 | Comments(0)

ウーナ70 七つの珠31 竜宮祭2



ウーナ70

七つの珠31

竜宮祭2
 



さて、夕食後の事だったろうか。

またもや、ピンチの話が出て来た。

翌日の干潮時間は朝の5時では無かった、という情報が入って来たのだ。
実際の干潮は、帰りのフェリーに間に合わない時間帯だった。

万事休す。
これで竜宮社に行く道は断たれた。

「最悪の場合、弁財天社から海に向かって宝具を投げればいいと思う」
と私は言った。

「七つの珠のことは言うなれば神々からの依頼なのだから、最後まで首尾よくいくように仕組まれてるはずよ」
とも思っていた。

正しくても間違っても、上手く行くようになっている。
いくつものケースをシミュレーションしながら、どれにも対応できるようにしておけばいい。

それが見えない世界との付き合い方。
人間があれこれと考える以上のことは良く起きる。


取りあえず、翌朝の食事は7時に普通に食べられることになった。


5月3日。

食事を済ませてボチボチと化粧をしていたら、崋山が外から戻って来た。
「すぐ行くよ」
「え?」
「急に海が凪いできたから、竜宮社に幟(のぼり)を立てに行くんですって。船で行くから乗せていってくれるって」

ホイ来た。
そう来るか。

ということで、大慌てで支度を済ませた。





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幟が各家から持ち寄られてきた。

幟は赤色。
手描きで「奉納 竜宮祭」と書かれている。

ああ、これが本来の姿だ。





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昨日の低い雲はすっかり消えて快晴だ。


さあ、出航だ。


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20180818



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by lunabura | 2018-08-18 21:16 | 「ウーナ」 | Comments(0)

ウーナ69 七つの珠30 竜宮祭1



ウーナ69 
七つの珠30 

竜宮祭1

 





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二日かけて七つの珠を七つのワダツミの宮に奉納し、七つの宝具を手に入れると、私たち四人は竜宮祭に向けて前日から大島の漁師の宿「民宿 ふじ島」に泊まり、祭に付いて話を伺った。

竜宮祭は年に二回、春と秋に大漁祈願のために行われる祭だ。
春は5月3日。

船溜まりからボートで竜宮神社のある岩に行って祭を催行する。
例年15人ほど、五組のボートで執り行うという。

この祭には地元の婦人たちは参加しない。
直会も男性だけで行われる。


私たちは預かった七つの宝具を竜宮社に奉納せねばならなかった。

竜宮社に向かってワダツミの血を受け継ぐ者が投げ入れれば良かったので、
白皇が船から投げればよいだろうと考えていた。

ところが、話を伺ううちに竜宮社が二つあるということを聞いた。
!!二つある???

いったいどちらに納めればよいのか。

もう一つは本村の方にあるという。こちらは新村。
はて、さて。

誰も、どちらなのか、イメージが来ない。

しかも、最悪な事態が発生。
シケのため、船が出ないことが早々と決定された。

船が出ないなら、干潮時に磯伝いに歩いていく方法があった。
早朝五時だ。

新村と分かっているならそれで決行する。
しかし、どちらか分からない。






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それにしても、この海の幸の数々はどうだ。
これは単なる前菜。

魚の本当の美味しさを初めて知ったのである。

20180817






異世界小説


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by lunabura | 2018-08-17 21:26 | 「ウーナ」 | Comments(0)

ウーナ68 七つの珠29 不思議なライン



ウーナ68

七つの珠29 

不思議なライン
 



チェリーがまたまたラインを見つけてくれた。


<不思議なラインを見つけましたので、お送りしますね!
「七つの珠」関連と思うのですが、何を基準としたものか、さっぱりわかりませんので、偶然のラインかもしれませんけど…>







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確かに。
これを見ると、すべて七つの珠に出てくる場所だ。
う~ん。
基準が分からないので、確かに不思議なのだ。


でも、一つずつに物語が宿っている。



20180727






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by lunabura | 2018-07-27 21:17 | 「ウーナ」 | Comments(4)

ウーナ67七つの珠28 貴布祢神社2 ウガヤは名も無き人として死んだ



ウーナ67

七つの珠28 貴布祢神社2 

ウガヤは名も無き人として死んだ
 



七つの珠をすべて奉納し、法具を手に入れた夜、菊如たちは法具を精査した。
翌日、結願の結果を崋山が知らせてくれた。









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貴布祢神社に祀られている八大龍王は青い龍だった。
1300年頃にここに祀られ始めたのだが、汚れて朽ちかけていた。
それを癒すと本来の姿に蘇ったという。

そして、ウガヤフキアエズついて結願をしたらしい。
なんと、この白砂清松の企救の長浜で起きた事件が出て来た。

サワラビメのミコトがウガヤフキアエズを殺したという話をしていたが、殺したのはやはり別者の方だったという。

ウガヤフキアエズは船に乗って陸伝いに東に逃げた。
ウガヤは黒い衣装で、短い烏帽子のようなものを被っていたという。

そうして着いた所がこの小倉の企救の長浜だった。

ところが、ここでは二部族の間に戦いが起きていて、何も知らないウガヤフキアエズは戦いに巻き込まれて死んでしまったのだという。

名も無き人として。

この戦いから赤坂という地名になったとも。

ウガヤフキアエズは歴史的にその功績が伝わっていない。
名も無き人として死んでしまったとしたら、確かに伝わるものはない。

ウガヤフキアエズの記憶を持つ白皇が貴布祢神社の境内に入ったとたん、頭痛を訴えたのはこの時の記憶だったのか。


崋山が言うには、
当時、海の民と陸の者の争いも起きていた。
陸の者からみると、ワダツミの神は津波や竜巻、台風をもたらす悪神なので、封印されたのだという。

話が一段落して私は尋ねた。
「ところで、和布刈神社で白皇の左肩に預けた龍神については、どうだった?」
「あ、まだ聞いてない」

今も左肩で待ってる?
待ちかねて出ていった?

気になるところである。



異世界小説
20180720







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by lunabura | 2018-07-20 21:24 | 「ウーナ」 | Comments(2)

ウーナ66 七つの珠27 綿積神社2



ウーナ66

七つの珠27 

綿積神社2
 



私たちは早春の糸島の桜谷を後にして、船越の綿積神社に向かった。


前回、間違ってここに迷い込んだことも、今では意味があるように思えた。
見慣れた景色。

ここにはアジャーシタという不思議な女性が居た。
豊玉姫が上の方にいるというが、結局見つからなかった。





さて、珠を奉納して法具の鍵を貰うとしたら、どこだろうか。
すると、目は沖にある岩礁に釘づけになった。










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あれこそふさわしい。
きっとあそこだろう。










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しばらくして、案の定、菊如が指を差しながら、白皇に説明をし始めた。
祝詞を上げ、珠を献上すると、鍵がその手に入った。
白皇は「胸が苦しい。バクバクする」という。

崋山は上から豊玉姫の分御霊(わけみたま)を貰ってその胸に入れた。
その瞬間だった。
有線放送が「夕焼け小焼け」を奏で始めた。
「5時ぴったり」
四人は大笑いした。
これもまたサインだった。









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その後、崋山は石段を下りようとして、
「ここ!ワダツミの神の宮殿そっくり!」
と言い出した。










そう、この境内は参道を中心として左右対称に庭園風になっている珍しい境内なのだ。シンメトリーなしつらえは西洋風のたたずまいだ。
現代の造園ではあるが、海の底のしつらえを無意識に反映した宮殿ということか。

さて、これで七つの珠の奉納をすべて終え、七つの法具を手に入れた。
あとは、5月の大島の祭典を待つのみとなった。


しかし、あの岩礁には前回は気づかなかった。
どうしてだろう。
そう思って画像を確認すると、前回は満ち潮のため、波頭が見える程度だった。
この日、この時でないと、あの岩礁は現れていなかった。








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やわらかな桜の開花。
この年、恋い焦がれた一番花が目の前にあった。



ウーナ23



ウーナ24




2017年11月11日から2018年3月11日、3月24日と、糸島に通った。
書き残しておいてよかった。今読み直すと、答えは既に与えられていた。

麗しい糸島のワダツミの物語。


異世界小説
20180719







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by lunabura | 2018-07-19 21:26 | 「ウーナ」 | Comments(0)

ウーナ65七つの珠26 コノハナサクヤ姫とコケムス姫



ウーナ65
七つの珠26 

コノハナサクヤ姫とコケムス姫
 



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この若宮神社には古計牟須姫命と木花開耶姫命が祀られている。

崋山に懸かっているイワナガ姫に、この神社の女神たちのことを尋ねた。
「ここには古計牟須姫と木花開耶姫が祀られていますが」
「コノハナサクヤ姫はこの地にはおられません」

「富士山ですか」
「この糸島のサクヤ姫はわれらの思いの集合体でございます。

桜の花が、桜前線が、少しずつ北の方に上っていく、まるで天女のように上っていく、暖かい空気、それらを含んだものがサクヤ姫でございます。

また、コケムス姫とイワナガ姫はこの地では同じものと言われますが、違います。

コケムス姫は762年(あるいは762年前)、小さな祠に祀られてからでございます。
元はこの国ではございません。

今で言えば、ここより海を渡り、半島の左下、姿は目も髪も黒い。怒っているような言葉を話す所にいました。

ある人が石に御魂を封印して、ここに連れてきたのです。
イワナガと似ていると思って。

いつしか同一視され、イワナガ姫となり、ここに祀られ、山の奥におります。
厭な思いはしてはおりません。
神々の思い。
私はこの地の者ではございませんから、ひっそりとしております」



木花開耶姫と並んで祀られているからだろう、古計牟須姫はいつしかイワナガ姫と同一化されていったという。
名前からして、働きは別のものだ。

古計牟須姫について尋ねた。

「コケムス姫とは?」
「苔はどんな所にも緑を生やし、増えていきます。
何も無い所から生え、どんどん子孫を増やす、それがコケムス姫でございます。
子孫繁栄。
この地には、子を生めない方が多くいたので、石に願をかけました。

子を欲しいという人々の思いが、漁師の子が生まれてほしいという思いが、詰まった石でございます。

それが一つの形になって、子を生めない人が他所からも、ここに祈りに来るようになったのでございます。
私の力ではございません」

ここには陰陽石が祀られている。






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この石のことだろう。



「コノハナサクヤ姫は人々に春を呼び込む神でございます」

サクヤ姫は春をもたらすというが、「春」には、これからの時代、一度冬を迎える意味が隠されているのではないか。そんな疑問が生じた。
北からのミサイル実験が連続して、不穏な空気が漂っている日々だった。


「その前に日本の冬が来るのですか」
「いつも危険と隣り合わせでした。そのために神々が動き、今までは安泰だったのです。新しい時代に新しい考えがある人たちがこの国を動かします。

「どうにか安泰だったということは、これからどうなるのですか。戦いがあるのですか」
「表向きで騒ぎ、奥で脅威を振るう者、陰でひっそりとねらう者、この地を狙う者がいます。が、案ずることではありませぬ。

日本はいざという時はしっかりと立ち上がります。
神々が動き、しっかりと守ります。

あなたたちのように、神々の思いを受け取る者たちがひっそりと、この地を守ろうと現れるのです。
代々そうして来ましたから。

静かなこの地でそれを願っております。永遠に続くように」

そう言ってイワナガ姫は去っていった。




異世界小説
20180718





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by lunabura | 2018-07-18 23:13 | 「ウーナ」 | Comments(2)

綾杉るなのブログ 神社伝承を求めてぶらぶら歩き 『神功皇后伝承を歩く』『ガイアの森』   Since2009.10.25

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