ひもろぎ逍遥

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やっぱ、弩じゃね




昨日は垣生(はぶ)神社の所の推敲をしていて、
壁画の男をもう一度見直した。



武人が立ったまま馬に乗って、矢を射ている壁画だ。


弓を持っているのに弦を引いていない、変なイラストだなと思っていたけど、
よくよく見ると、これ「弩」じゃない?

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真中に心棒があって、弓もかなり小さい。

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やっばり、弩だ。
中間市の歴史民俗資料館で見られます。

最近テレビで見たけど、秦の時代の弩(ど)は200m以上は飛んだという。
これは、衝撃。

羽白熊鷲が雑木山から矢で射られたという話があったけど、
射程距離が離れすぎていて、地元の人も変だと言っていた。
でも、弩が数百メートルも飛ぶなら、話が合う。

羽白熊鷲も、まさかあんな遠い所から矢が飛んでくるとは…。
と驚いたに違いない。

遠賀川流域の武人たちは
仲哀天皇がやってくると聞いて勇んで集まった。
きっとこの中間市の武人たちも参軍しただろう。
そうすると、この弩を持って朝倉まで行った可能性はかなり高い。
弩はきっと古墳時代より前に入っていた。

昨日はそんな事を考えました。
女神から武人と、話は飛びますね~。

ところで、羽白熊鷲と言えば、るなさん、いつもこの人を思い浮かべてしまうんだ。

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照英で~す。
そっくりでしょ。 (^-^)





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by lunabura | 2013-02-20 23:18 | 弩(ど) | Trackback | Comments(2)

豊玉姫


昨日は染井神社を手直しした。
かつてこの山には豊玉姫が祀られていたという。
上宮、中宮、下宮と栄えていたらしい。
最初は豊玉姫が夫婦で祀られていることだけに関心が行った。
彦火火出見尊と共に祀られている。
が、それは後の人の優しい心で夫君が合祀されたのだろうと思う。
神功皇后の時には豊玉姫だけが祀られていた可能性が高い。

しかも、ここは五十迹手の国なのだ。

ことばに表現できない感覚がある。
それは伊都国周辺の神社を調べている事に感じたもので、豊玉彦という王の存在だ。

この王は豊玉姫と玉依姫の父君。
歴史の地層の奥にある。
消されたという訳ではないが、消えている。
しかし、その存在に触れたのだ。
そして、それを表現する術がない。

そんな時、最近亡くなった百嶋氏も豊玉彦の名を挙げられた。
やっぱり。と思ったが、やはりそれを説明は出来ない。
私の中の芽生えに過ぎないのだ。
そして、数日でその感覚は消えた。

しかし、荒ぶる神となった豊玉姫。
今、大歳神社、志式神社、染井神社と、続けてこの女神に出会った。
豊玉姫のことを考えずにいられない。

その子は何処にいる。
ウガヤフキアエズという子はいったいどこにいる。
まだ一度も祀る宮に遭遇していない。

ところが、百嶋氏はウガヤフキアエズの末裔という方を連れて来た。
旧山門郡から。
ネットで調べるとウガヤフキアエズを祀る宮は熊本~鹿児島に多い。
いわゆる熊襲国か。
そして、妻となった玉依姫の伝承は那の国に多い。

明らかになろうとしている歴史がある。
言葉に出来なくてもどかしい。
が、今日は敢えて書き残しておこう。

これは別の話だが、ブログ村に登録する時に、
写真が必要だったので、豊玉姫のイラストを載せた。
当時の計画としては、月替わりでイラストを出そうと思っていた。
イラストは上手くなくても、書かないと上達しないと知っているからだ。
しかし、変更する方法を調べる余裕が無くて、そのままだ。
だから、私の写真は「とよたまひめ」のままだ。
もう、これを偶然とは思っていない。

そして、さらに遡ると、このブログを書き始める前に、
海の底の女神の夢を何度か見たことを思い出した。

女神。
日本神話の女神たちは、遠い神話の彼方にあるのかと思っていたが、
筑紫の各地でその息吹を残していた。
福岡の神社こそ、そのかすかな息遣いを感じる事が出来る所だった。

息長足姫の生きざまを垣間見たように、
女神たちの真実の姿に触れることはできるだろうか。

女神復活。
そんなメモをしたら、翌日長野剛の女神のカレンダーが届いた。

そう、私はずうっと女神に恋しているのだ。

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by 長野剛 Sound of sea



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by lunabura | 2013-02-15 23:00 | 豊玉姫と玉依姫 | Trackback | Comments(12)

大歳神社 豊玉姫幻想


大歳神社

豊玉姫幻想

熊本県宇土市網津町馬門(まかど)


初めての宇土半島の旅。
海が左に見えたり、右に見えたりして
どこをどう走っているのか、方角が分からなくなりました。

車が橋を渡った時、川下が何となく海に繋がる陽光を帯びていて、
海に近い所に出て来たのが分かりました。
降り立つと、人の営みのある山里の光景。
いよいよ阿蘇ピンク石の採掘現場へ向かいます。

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道は舗装されて緩やかな登りになっていました。
そして、右側の巨木に目を奪われました。

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「歳の神のクス」と言って、幹まわりが14メートルもあるそうです。

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反対側に廻り込むと、その長寿ぶりに驚かされます。
中は空洞になっていて、これまで逍遥した
神功皇后関連の宮にある古いクスノキを思い出しました。

宇美八幡宮でも、忌宮神社でも。
風浪宮でも、松峡八幡宮でも、
千年以上たったクスノキは、こうして洞になっていました。

九州の古き宮々とクスノキが切っても切り離せないのは、
それが船の建材になるからです。

真鍋大覚は、
クスノキが空洞になりやすい性質を利用して古代の人は船にしたと言います。
だから、クスノキは海人族たちにとって聖地のしるしではないかと
考えるようになりました。

まさか、ここでクスノキに会えるとは。
クスノキを見ると胸キュンなのです。

今、この写真を見ると
右の枝の穴が亀の目のように見えて来ましたよ。

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一の鳥居に廻り込みました。石の鳥居がピンクです。

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ほら、これが馬門の阿蘇ピンク石。
棺だけでなく、聖なる鳥居にも用いられていました。

9万年前の阿蘇山の火砕流で出来た石らしいです。
その火砕流は福岡県の那珂川町にまでも届き、
安徳台という台地をも作ったのを思い出します。

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扁額には大歳神社と書かれています。
額が装飾されていて、珍しいです。

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拝殿と境内です。境内の奥がぐっと下がっているのが、
古代の海岸線だと思われます。

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そして神祠です。

祭神は古川清久氏の調査によると、
「祭神は大歳神とされ農業神のようですが、併せて石作神豊玉姫が祭られています。」
ということです。

さらに、
「この馬門の大歳神社は住吉神社の宮司が兼務されておられますが、
お話によると『異形のお楠が祭神だったのではないか』との事でした。」
とありました。

有明海・諫早湾干拓リポート 「馬門」
http://ambiente.la.coocan.jp/ss0242/03/03_01/ss0242_3_01.htm


あのクスノキが御神体の時代があったのかも知れません。
そして人々の生業の変化とともに、祭神の変遷もあったのでしょう。
石作神はピンク石を切り出す人々の神。

当然ながら大歳神も祀っているのでしょうが、
大歳神を調べても、よく分かりませんでした。

るな的には
大歳神の兄弟神がウカノミタマと聞いて、
これは「隕石と暦」のシンボルだと思ったのですが。

ウカノミタマは稲荷神社に祭られますが、
お稲荷さんは「玉」と「巻物」を口にくわえています。
これが、「隕鉄」と「暦」のシンボルです。
そうすると、物部氏のシンボルともなります。

大歳神が「暦」の神だとすると、農業の神に発展して行きます。

古川氏の論文では、
大歳神をニギハヤヒとして論を進めてありました。
これでも、やはり物部氏の神となります。

もう一柱の神は豊玉姫です。

あれ?

ニギハヤヒ豊玉姫

またシンクロニシティだ。

今、志式神社の手直しをしているのですが、
その祭神の中に火明神(ニギハヤヒ)と豊玉姫が祀られているのです。

この宮の神々は「荒ぶる神」として祀られています。
それを神功皇后が神楽で御慰めしました。
七日七晩も。

そして一つの謎が生まれました。
それは、神功皇后が安曇磯良を説得するために
志賀海神社でも舞っているのです。
どっちが本当だろうか。
それとも両方で舞ったのか。

志賀海神社は現在の場所ではありません。
当時は志賀島の北端にありました。
勝馬海水浴場で知られる浜の右側です。
大戸小戸と言われ、神遊瀬と呼ばれ、イザナギ神が禊をしたと伝える浜です。

舞の話が二か所でどうして伝わっているのだろうか。
その謎にぶち当たっていました。

そこで、こうして気分を変えて馬門の大歳神社の記事を書き始めて、
「ニギハヤヒと豊玉姫」という共通の神が祀られていることを知ったのです。
この共時性に思いを巡らすうちに、自分なりの答えが出ました。

豊玉姫。
天上にあっては、北極星のない時代に、妹の玉依姫と共に
ポラリスとツバーンとして、海人族たちの守護神となっていました。

地上に在っては干珠満珠として、息長足姫(神功皇后)を援けました。

海の神の秘宝、干珠と満珠。それが豊玉姫と玉依姫。

豊玉姫は海神の娘。
哀しき姫神。
子供を生んで海神の宮に戻らねばならなかった。
祭りの日だけ亀となり、鮭となって子に会いに行く事が許された女神。

そしてその哀しみを受け継ぐ安曇磯良。

安曇磯良は白い布で顔を覆って出て来る神。
醜さを隠していると言われていたが、それは偽りで
本当はシリウスのまばゆい輝きを象徴した姿だった。

海の民は夜空の星々こそ我らを導く神々だと敬愛した。

神功皇后は安曇族の援助が無くては玄界灘を渡れない。
なかなか姿を現さない安曇磯良について、
私は皇后軍の戦いに興味が無かったのだろうと思っていたが、
そうではなかった。

荒ぶる神となったニギハヤヒと豊玉姫の事情を深く知っていたのだ。
その原因は神功皇后の祖先によるものだった。

だから志賀海神社の元宮まで出掛けて行った皇后の依頼を
おいそれと受け入れられなかったのだ。

しかし奈多の浜で七日七晩、荒ぶる神々に奉仕する皇后を見て、
ようやく磯良の心が融解した。
あの静かな渚で心を込めて奏でられた楽曲は波を越えて、
どこまでも鳴り響いただろう。
音楽の好きな安曇磯良はついに心を開いた。

そんな答えが生まれました。

新羅からの帰路に、磯良の船は十域別王(ときわけおう)たちを送って
西海を通って行ったと推論しています。

その航路をさらに南下するとこの馬門に着くのです。

ここから積み出された石棺を近畿に届ける船乗りに安曇族が加わっていた事でしょう。
瀬戸内海は住吉族たちの庭。
この二つの海人族はあの神功皇后の新羅戦の時に、
深く結ばれていたのでした。

しかし板底一枚。その下は地獄。
男たちは何としてもやり遂げて、生還しなくてはならなかった。

そんな船乗りたちは、この古代の湊で祈ったのでしょう。
われらが守護神 豊玉姫 守り給えと。

馬門



前回
王たちのピンクの石棺と古代船・海王 熊本県 宇土マリーナ
http://lunabura.exblog.jp/18822763





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by lunabura | 2013-02-11 00:27 | 神社(オ) | Trackback | Comments(0)

邪馬台国をイメージしたお酒だって?



パパさんが純米酒を下げて帰って来た。
「どこのお酒?」
「どこだろ。」
「耶馬寒梅って書いてある。耶馬渓のお酒?」
「達筆でよう見えん。」
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「何々?久留米市じゃん。し、しかも内野って書いてある。」
裏を見ると、久留米市城島町内野。
「なになに?邪馬台国をイメージしたお酒?はよ、呑まにゃ。」

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―ということで早速呑んでみると、とろりとした口当たり。
「こんなとろりとしたお酒呑んだこと無い。」
舌にころがしてみると柔らかい。
寒梅より、透明感のある蝋梅のイメージが浮かぶ。

「辛口ってかいてある。」
「え?甘口かと思うた。」

杜氏さんたちが、イメージを追求して凝りに凝ったお酒なんだな。
こんな口当たりのいい、お酒は初めてじゃったわい。

邪馬台国かあ。
神功皇后を追っかけて歩くうちに出会えるかと思ったけど…。
まだまだ霧の中。
でも、実は気になる所がある。
今は内緒。

ふふ。
「ひなもり」って「王妃」のことだって。
「さぬ」って、一枚の布を肩から腰にかけて巻いた女性のファッションだって。

酔っ払ってないよ~。





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by lunabura | 2013-02-04 20:40 | にっき | Trackback | Comments(2)
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綾杉るなのブログ 神社伝承を求めてぶらぶら歩き 『神功皇后伝承を歩く』『ガイアの森』   Since2009.10.25


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