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ひもろぎ逍遥

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ワダツミ32 ワダツミの神2 セオリツ




 ワダツミ32 
 
ワダツミの神2 セオリツ
 
  
 
複数のウガヤと二人の玉依、庸(よう)と和葉(わよう)。

志登神社では豊玉姫は双子を生んだと言ったが、
庸の証言では豊玉姫は子供を生めなかったという。

豊玉姫の言葉は嘘だったのか。

神話で豊玉姫の子と言われたウガヤフキアエズは庸の子。

建前を語る女神と隠された真実。
幾重にも謎が残る。

それを見極めるのが審神者(さにわ)なのか。

「誰が一番知っている?」
「ワダツミの神やろ」

二人は早くから水の気配を感じていた。
すでに部屋は海の底と重なり合っていたのだ。

「海の中に話に来いやろ」
と崋山は決心して、海の底の宮殿に入って行った。
「海の底の宮殿にワダツミの神が帰って来ている。奥にいる」


崋山にワダツミの神が懸かった。
アグラをかき、右手のこぶしで膝を叩いて上機嫌だ。

「おお、よう来た。よう来た。そして我に何をお尋ねか」

身を乗り出して話を聞こうとした。
既に私たちの話を聞いていたのだろう。

ワダツミの神は語り出した。
「一人は我が手元においた。我の力を受け継ぐもの。
この竜宮と共に我が命を狙う者、現れり。

その時、我は豊玉姫を陸に上げ、我が孫をこの竜宮と共に海に隠し、我はこの海を守らんとした。
この海を汚す者、我が物とする者と戦い、時は流れ、人間の力で封印されし」


「ウガヤフキアエズのもう一人はどうなったのですか」
「豊玉姫が二人、子を生んだ。
その二人の内、一人が我が手元にあることを恐れ、二人を西と東に分け、まるで人々に追われるように見せかけて逃がした。それもすべて我が手元にいる子を守るため。わが血を絶やさぬため」

ワダツミの神はいまだに豊玉姫が双子を生んだと言っていた。
玉依が生んだ子なら、ワダツミの神の血統ではなくなる。

話が良く理解できなかった。
とりあえず西と東について聞いた。

「西と東とは九州内のことですか」
「ああ。わが地は、この場所は変わらぬ。この竜宮の地は変わらぬ。
入り口は様々あるが」

「竜宮の地は志賀島の元宮ですか」
「ああ。我が封印されし時、陸上にも宮殿があったが、人との戦いを決めた時、つぶしてしまった。海底の分しか残っておらぬ」

ここで菊如が見えていたビジョンについて尋ねた。
ビジョンとは元宮の浜に白い衣を来た人が打ち上げられている姿だった。
ウガヤフキアエズではないかと噂していたのだ。

「打ち上げられた白い衣の人はウガヤフキアエズですか」
「あの場所ではウガヤは死んではおらぬ。あの遺体は男か?」

「女?」はっとして言った。「庸の?」
「白い着物。覆いかぶさるようになった死体。ウガヤはあの地では死んではおらぬ」

しかし、庸は辛子色の衣だった。
すると、庸は姉にウガヤを渡したが、その場で二人諸共に殺されたのかもしれない。

庸は砂浜に埋められたと言ったが、人間を埋めるには道具がいるし、時間が掛かる。

嬰児を置いて逃げるような状況でそのような時間は無いだろうと思っていたが、二人とも死んだというのが案外真実に近いのかもしれない。


「赤坂で死んだのは?誰ですか?」
「赤坂で死んだのはウガヤフキアエズ。我が孫は三人」

―え?話が違う。さっき二人と言った!

菊如は言った。
「女の子が一人」
「三人とも男である」

「一人は男の子として育てた」
「おお、それを表に出すか」

ワダツミの神は隠していた。大事なものを。子供は三人でそのうち一人は女子。

「どういう意味ですか」
「我の血に豊玉姫。我らの種族を増やす方法の違いは、我らは今のそなたらと違う。
我らは卵、そう、鮭という魚と同じように卵を産む。女が卵を産む。

我がその卵に我の力を降り注がせる。すると卵がかえる。
ただし玉依はその機能が退化しておる。人間の子のように。

豊玉姫は人間の女性のように形は出来たが、中身までは出来なかった。
それでも子を生むことを望んだ。

この海と地をどうしても結ばねばならなかった。
我らの時代は子を成すことが唯一の力を結ぶ方法だった。
愛だの恋だの、この時代にはない」

ワダツミの一族は卵生だったという。いったいどれだけの進化の時を要するか。
これはなかなか受け入れ難かった。

しかし、それよりも、今日のテーマは複数のウガヤのことだった。
話がそれないように、スルーした。

「豊玉姫は子供を生まなかったのですよね」
「庸の子は三人だ。そのうちの一人をもちろんウガヤフキアエズとして育てた。
庸の子は我の血筋。直接我の血ではないにしろ、ワダツミの血。
豊玉姫のように純血とはいかぬまでも。
本当のウガヤフキアエズは、我の手元に戻って来た」

―三人?話が分からない。私は念を押した。

「豊玉姫と山幸彦の子ではないんですよね。では、ウガヤの本当の父と母は誰ですか」
「豊玉姫は子は生んではおらぬ。

三人のウガヤはワシの子。母はそなたではない。
豊玉姫と三人のウガヤフキアエズ」

ついに隠していた事が出て来た。
「そなた」とは私、すなわち「ナグム」
三人はワダツミの子なのだ。それなら直系となる。

すると、ウガヤの名が付く者が何人も、何世代もいたのだろう。
一人だと思っていた私がこだわり過ぎでいたのだ。


菊如が
「『セオリツ』が聞こえるのですが」
と言った。それを聞いてワダツミの神が答えた。
「我が隠した子、そなたセオリツ、とよく分かったな」

「そういうことですか」
「原始セオリツ」

「その子をセオリツと言うのですか」
「そうだ。海を守る者」
しかし、これもまだ隠し事があった。

(つづく)


20181031




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by lunabura | 2018-10-31 22:59 | 「ワダツミ」 | Comments(0)

ワダツミ31 ナグム ワダツミの神の妻



 ワダツミ31  

ナグム ワダツミの神の妻

 
  
 
この日は私が初めから変だったという。
皆の視線が集中すると、右膝を立てて背中を壁に付けて座り直した。
余計なものが背中にくっついていた。
菊如は黙ってそれをさっさとはがした。

それから私の左胸からカケラを一つ抜き、崋山の額に入れた。

崋山に懸かった者は右手で何かを祓うような所作をゆっくりとした。
水の中で波を起こすような。
それを延々と最後までやっていた。


菊如が言った。
「初めまして」
「そなたたちは何が聞きたいのじゃ。何をそんなに調べている」

「あなた様は何という方ですか」
「わたくしの名前…。こちらの名前…。われの名はナグム」

「何処に住んでおられるのですか」
「われは海の底。四つ柱の宮殿はわれの為に建てられたもの」

「どういうお役目があったのでしょうか」
「われはワダツミの神の子を生むためにあの宮殿に住まわされた者でございます。
ワダツミの神が封印されたため、あの宮殿も時を同じくして海の底へ。
あの宮殿はワダツミの我ら一族の住む宮殿でございます。
第二、第三の豊玉を作るために。

我らは海を離れることは出来ません。
しかし、海の中と陸地、両方兼ね備えた子を生み育てようとしたのでございます。
海の中と陸地の両方に住める者を作るため。

ワダツミの怒りに触れ、渦が起こり、大地震、大津波が起こり、すべて海底に沈んでしまいました。

私は尋ねた。
「玉依とはどういう方ですか」
「ワダツミの一族とは違います。ワダツミに仕える一族でございます。
われらより人間に近いのですが、人間ではございません。
人間のように臭い匂いではない」

「干珠満珠とは何ですか」
「代々、豊玉を名乗る者が受け継ぐ珠でございます。
干珠満珠を持つのが豊玉姫です。
守る役目が豊玉姫でございます。
決して豊玉姫の為にあるのではなく、この世の為にあるのです。
珠の為の豊玉でございます」

「この世の為の働きとはどういうことですか」
「潮の満ち引きはすべての者の暦でございます。
人の生き死に、すべてを司る。
すべての物を生み出し、すべての物を引いていくのです」

「今は何処にあるのですか」
「一組は出雲の方に。
一組はワダツミの神が持っております。
必ず大切なものは一対になっております」

「出雲にある事情は?」
「菊如たちが集めて持って行ったではありませんか。
本物の一対。
一組は出雲の神より十種の神宝、これを捧げなければこの国の神は動けないのでございます。
十種の神宝が四方八方に散らばったのは人間の仕業。
人間によって一つに集められ、神に奉納し、それをもって八百万の神が働き出します。

そのために干珠満珠は海の者たちが力を貸す約束でございます。
今一度、一つになり、この国を建て直す時です。
そのためには神々が働きます。

干珠満珠は人間が持っても使えるものではありません。
ただ人間の仕業で四方八方に散らばったものは人間の力で神の元に返す、それが大事なのでございます。

そのお蔭でこの地にワダツミの神が戻ったではありませんか。

そこから新たな豊玉姫が生まれ、干珠満珠を手に取り、この干満の力により、太陽のオゾン層が元に戻ります。
氷が元に戻り、海の上昇も元に戻り、すべての環境が元に戻るのです」

「それは完結したのですか」
「それぞれの場で働くようになってきました。
今回、そなたたちがワダツミの神を復活させたではないか。
これでワダツミの神が復活し、新しい豊玉姫が生まれ、豊玉姫に干珠満珠が戻り、気候が元に戻ってきます」

菊如が尋ねた。
「四つの柱には螺旋がありますよね。それは動くのですか」
「そう。あのまま上に上がっていくのじゃ。何故そのように造られたのか。
海が嵐の時には海底に沈んでおかねば危ないじゃないか。そんな事、誰でもが分かっておる。

今、海底からの侵入者を防がねばならぬ。
海の底を通ってこの地にやって来る者たちがおる」

私が尋ねた。
「今でも四つの柱は機能しているのですか」
「ワダツミが復活しましたからね。
今まで影を落としていたワダツミの神社に明かりが灯り、それに呼応して豊玉の神社に明かりが戻り、神々の道しるべとなる明かりが戻って、事が進んでいくのです」

「海の侵入者は神に任せておけばいいのですか。これからが始まりなのですか」
「始まりです。本当にしたかったことは、すべての神たちが手を結び、すべての者たちが今一度、自分たちがしたことを振り返ること。
気づいている者がおるではないか。
段々と変わっていく。
任せていればよい」

「ナグムは私の何ですか」
「遠い昔。私はあなたの遠い昔」

「転生したのですか」
「遠い記憶、かすかな記憶、海の底で暮らしていた記憶。
きっと今でも目をつぶれば海の底にいる記憶が蘇ります。
静かな静かな海の底。
そしてワダツミの神の強さと大きさと激しさをそなたは知っているはず」

これは私のカケラの物語だという。



20181030




異世界小説 


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by lunabura | 2018-10-30 20:44 | 「ワダツミ」 | Comments(0)

ワダツミ30 クグマ2 津波



 ワダツミ30  

クグマ2 津波

 
  
 

ヌタから豊玉姫を預かったクグマがワダツミの神と交渉するという。
どうやって連絡するのか、尋ねてみた。

「どんな風に?」
「ワシ等は海に行き、産卵時期の亀の卵をそのまま海に流す。
亀の卵がワダツミとの交渉の合図。
ワダツミと話したければ亀の卵が必要。
亀の卵が鍵となる。
それが合図となる。

ワシ等は交渉した。
インドから大きな船がやって来る。
嵐や波にもまれることなく着けるようにと。
金を精製する道具が沢山乗っている。
ここの者たちは一つ一つ水でこさいでやっている。
そんな事をする必要はない。

その約束を取り付けるため『そなたの娘は預かった』とな。

それでどうなったか。

ワシ等は津波に飲まれてもろとも海の中。
あの呪は我らではなく、ワダツミの神が懸けたもの。

ワダツミの神があの地に豊玉姫を封じ込めた。
言う事を聞かぬ姫を閉じ込めた。
それだけのこと。

(戻ったとしても)大国主はここには入って来れぬ。
海は渡れぬからなあ。」

―豊玉姫にかけていた呪は父の仕業だという。
ワダツミの神が言う事を聞かぬあの地に封じ込めた?
状況がよく呑み込めなかった。

それでは大国主はどうなったのか、聞くことにした。

「大国主は?」 
「大国主の話?ヌタか」  

「ヌタは大国主なのですか」
「ヌタと名乗ったが、大国主と今では分かっておる。
『遠い異国の地から来た。我が名はヌタ』と言った」

「何処に行きたいと言ったのですか」
「島国から出ると本土に向かうと。
この島を渡り、この国の中心に向かう」

「この島とは九州ですか?」
「ああ」

「この国の中心とは何処ですか」
「宗像だ。
ワシ等の時代はほとんどが海。
陸が続いているのは宗像だった。
この九州の三分の一しか陸地が無い時代だ。

宗像を中心に栄え、鞍手は今で言う奥の院と言ったところか。
金が動き、外から船が入って来て出入りする。
栄える中心が宗像。

様々な力を持った者が集まる鞍手は不思議な所だった。
経済は宗像。政治は鞍手。
鞍手は外からは分からぬ。人を寄せ付けぬ。
むやみには入られぬ。猿田峠は関所だった」


鞍手にあるというシナイ山について菊如が尋ねた。
「シナイ山はご存知?」
「あそこには魔物が住むと、誰も近づかぬ。黒い山。誰も近寄れぬ」

「どうしてですか」
「魔物が住む。黒い狼が降りてくる。山に近寄ると、黒い狼が」
そう言うと「ここはきつい」と浄化された部屋を見まわした。
「すみません」
と何故か、謝る菊如。


「クグマさんは津波の時、どうされたんですか」
「もろともに、あの海に。
全部ワダツミの神のせいだ。
あの偉大なる力を何とかせねば、この地は栄えぬ。
この地を広げなければ。
この地はカネになる。」

「岡垣あたりですか」
「このあたり一帯、金は採れる、鉄は採れる、まだまだ鉱物が沢山採れる。
海に沈めておくのはもったいない。
もともと住んでいる者たちはキラキラするものが何かは知らない。
金がカネになることを。
鉄というものさえ知らない。
種を蒔いて作物を作っている。
もったいない。
噂は海賊に広まり、皆この土地を狙うようになった。
黄金の国ジパングはこの九州のことよ」

「津波の時、大島や沖ノ島も沈んだのですか」
「もっと大きかった。地震と津波で沈んだ。歩いていた」

私は尋ねた。
「螺旋階段のある四つの柱のことはご存知ですか」
「もともと上にあったのが地震で沈んだ」

「四つの柱の噂は聞いたことがありますか」
「沖ノ島の神殿のことか?
あの神殿。ワシは一度だけ見た。陸の上にあるのを。

腕の下にヒレのようなものがついた、ワシ等とは違う生き物がいる。
人の形はしているが、指に膜がある。
女は薄い服を着ている。
男は耳がギザギザで、手には薄い膜が張っているのを見た。
歩くとぺチぺチと足音がする。
聞いた話だが、海賊たちから、ワシ等とは体が違う、近寄るなと言われた。
毛は無い」

「それがワダツミの一族ではないですか」
「ワダツミの神と会ったわけではないからな。
海に卵を投げ入れ、大きな声で叫んだだけ」

「豊玉姫はどうなったのですか」
「津波でやられている時だ、豊玉姫のことは知らん。
水浸しで一週間は水が引かなかった。
-ああ、体が楽になった」


「ワシの中のヘビもどっか行ったんだろう。体が楽になった。
食べ物も何もかも流され、塩水を呑めば命を縮める。
意識が遠のく中で見たのは水の上の死体と、きれいな朝日の光。
まるで、ざまあみろ、とワダツミの神が笑っているようだった」

菊如が尋ねた。
「出雲は何処にありましたか。九州ですか」
「先程から言っておる」

「鞍手ですか」
「政治には暦を読む者、星を読む者、月を読むものがいる。
それは今でも続いているではないか」

私は尋ねた。
「インド人がいたのですか」
「いろんな国のやつら。それこそ黒い目、青い目、陣地を取り合うように。金が採れるからな。いろんな国から来ておった。
   
もらった玉から、あれは豊玉姫かと思ったが、本物かどうかはワシ等には分からん。
ただ二つ泡が見えた。これが話に聞く珠かと思った」

菊如はビジョンに見えていた人のことを尋ねた。
「占いをしていた人はどんな方?」
「オバアのことか。ワシ等の村のオバアのことか。石占いのオバア。
石とこれくらい(十センチ)の竹で占う。
竹は「→」の形をしていた。
石は12個だった。鞍手に住んでおる。会ったことはねえ」

「大国主神社となっているんですよ。あなたのいた所は。
何故、豊玉姫、大国主を語る者がおったか分かりませんか?本物ですか?」

男は必死に思い出していた。
「オーアガタノヌシ。
あのヌタがそう言われていた事を思い出した。
ここいらには、よそ者はあまり来ないからな」

私は尋ねた。
「ヌタは津波の後、戻って来たんでしょうか」
「どこもかしこも水。何を目印に探す。
土を掘る仕事。全部大きな津波に飲みこまれた。
真っ暗な中にゴーッと聞こえ、まず大風が吹いた。
地響きがし、地震かと思ったら、爆音と共に大水がすべてを押し倒し、流していった。

あっという間じゃ。そして水が引いた。
飲み水さえない。どうやって生きる。
これがワダツミの神の怒りかと改めて思ったよ」

そう言うと、しばらくしてクグマは去った。


―クグマ族が日本に来た頃、宗像が中心として経済で栄え、鞍手は政治の地として人を寄せ付けなかったという。そこが出雲だとも。

岡垣の大国主神社は山付きにあるが、標高を見ると、当時は海が側まで来ていたようだ。そこにやって来たヌタは船を頼み、女を預けて去った。

ヌタはオオアガタヌシと呼ばれていたが、それがのちの大国主のことだろうという。

女が渡した珠を、クグマは干珠満珠と思い、女はワダツミの娘と思った。
そこでインドから道具を載せて来る船の安全を保障してもらうために、ワダツミの神と交渉したら、地震と津波が起こり、クグマらは飲み込まれてしまった。
以上が概要だ。

結局、アリサの魂の物語までは到達しなかった。
呪に引かれて出て来たクグマの話で終わってしまった。


20181029

「ワダツミ」の前の部分を読む時には、
下にある「ワダツミ」をクリックすると過去記事が出てきます。




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by lunabura | 2018-10-29 21:11 | 「ワダツミ」 | Comments(0)

大己貴・沖出古墳・琴弾の滝 筑豊を歩く



大己貴・沖出古墳・琴弾の滝 

筑豊を歩く



今日は所用で嘉穂(かほ)郡に出たので、筑豊(ちくほう)の三ヶ所訪問してきました。








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一つ目は嘉穂郡桂川(けいせん)町土師(はじ)の老松神社。

大己貴命と少彦名神がここに蹕(さきばらい)を留められた、
すなわち二神が留まったという、大変珍しい縁起がある神社です。
















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そこから30分ほど行った所に沖出(おきで)古墳。

これは先日のバスハイクで行けなかった所です。

宇土半島の向野田古墳と時代や石棺、竪穴式石室、前方後円墳、など
共通項がとても多いので比較検討したいと思っています。
4世紀の終わりなので、卑弥呼より140年ほど後でしょうか。







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この主軸は後円から前方部の先、平野の向うの山を見ているように思われます。
宇美町の光正寺古墳は反対を見ていました。
何を見ているのか、チェリーさんにお願いしとこ。










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遠賀川流域から英彦山流域へ一時間ほど移動して「琴弾の滝」です。
ブログ読者の方から教えていただいた滝で、天智天皇が名付けたと言われています。

時代が「紀元1300年」と書かれていて、謎だったのですが、
これは「皇紀1300年」の間違いだとふと気づきました。


今日は良いお天気でクリアな写真が撮れました。

古墳の比較整理をやろうか、「ワダツミ」の続きをやろうか、
悩んでいます。(´・ω・`)



20181028





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by lunabura | 2018-10-28 20:24 | にっき | Comments(1)

今日のラジオは那珂川市の安徳台でしたね




今日のRKBラジオの「福岡の古代を歩く」、先程視聴しましたが、
那珂川市の話でしたね。
すごく面白かったです。

が、私の分ではありませんでした。
私の放送だ、と思って聞こうとした方、ごめんなさいね。
多分次回からでしょう。

で、安徳台は『日本書紀』に出てくる「轟岡」(とどろきのおか)のことですが、
実は既に取材しているのですが、全体が私有地であるため、
ブログには書いていません。

ヤフオクドームの1.5倍の広さで、
古代からの遺跡がそのまま残されている所です。

斉明天皇の「長津宮」の推定地として、龍頭遺跡群を探しに行って、
そこがリサイクルセンターになって遺跡群は消滅している話を書きましたが、
安徳台にも当時の柱穴が出ているとのことで、
そこが「磐瀬宮」だという話が出てきました。

真鍋大覚の名前も番組に出てきたので、話を伺いたいなあと思いました。


今日は二回目の更新。
いと珍し。



20181027



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by lunabura | 2018-10-27 15:17 | RKBラジオ 古代の福岡を歩く | Comments(0)

ブログスキンを変えてみました 気づくと10年目に突入




ブログスキンを変えてみました 

気づくと10年目に突入



スマホではサイドバーが見えなくて、
スケジュールが分からないようなので、
思い立ってブログスキンを変えてみました。

二つ記事の続きにサイドバーが出るようになります。
ちょっとこれでしばらく様子を見てみます。

これでも不便だったら、一記事のみに変えます。

タグが以前は20個しか設定できなかったので、
無理をしたタグ付けをしているので、今は無視しています。

それで、ふと気づくとブログ開設9周年。
2009年10月25日スタートなので、多分10年目に突入したことに。
(違ってたら教えて)

ちょうどいい節目かな。

記事の方も、「ワダツミ」に戻る予定です。

只今、斉明天皇と天智天皇の福岡の記録を推敲していますが、
どの歴史もいとおしくなります。




20181027




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by lunabura | 2018-10-27 12:04 | にっき | Comments(2)

ホークスが勝ったので♪、時間が変わります



ホークスが勝ったので♪、

時間が変わります



今日、ラジオの収録に行ってきました。

予想を超えて、『神功皇后伝承を歩く』の33番から51番まで、
上巻の最後まで一気に収録してきました。
流れから、羽白熊鷲が亡くなるまで、進んだのです。

かなりのハイペースです。

途中、だんだんカミ始めて、何度も言い換える始末。
でも、修正するから大丈夫ですよ、
とのお言葉。
いったいどんな番組になるのか、段々心配になってきましたよ。

いただいたコメントには「筑後訛がきつい。標準語で話すように」
とありましたが、普段以外の言葉は使えませんな。( 一一)

それよりも、取り上げる神社が次々に変わっていくので、
その縁起を思い起こすのが大変でした。

日常よりゆっくり話すのも難しいです。
戦いに関する用語も語彙不足。

ま、目の前にある事を一つ一つ精一杯やっていくしかありません。




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これはスタジオから窓の外を撮ったものです。
防音の二重窓の感覚が広いですね。
周辺は紅葉が始まっています。

そうそう、
RKBラジオの「古代の福岡を歩く」は土曜日の20時からですが、
10月27日(土)はホークスが勝って試合があるため!、
14時からに変更です。


20181025



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by lunabura | 2018-10-25 20:37 | RKBラジオ 古代の福岡を歩く | Comments(0)

おうし座満月




おうし座満月








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とても明るい満月の光が降り注いでいます。

この満月は占星術的に特別なものらしいです。

どなたにも降り注ぐ月光。




自分がこの人生で何を成し遂げたいのか。

考える夜です。





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by lunabura | 2018-10-24 23:40 | にっき | Comments(0)

RKB土曜日(1027)は仲哀天皇の崩御を伝える御勢大霊石神社から



RKBラジオ土曜日(1027)は

仲哀天皇の崩御を伝える御勢大霊石神社から



今週末の土曜日からのRKBラジオの番組の収録が近々あります。

番組は今年の3月までで一区切りしていたので、
どこまで話したのかなあと、
サイドバーからアーカイブに入って視聴しました。

糸島の宇美八幡宮まで話をしていました。
聞いてみると、話が下手で(;^ω^) …
素人だから、ま、いいか、と開き直っています。

聞いていると、
五十迹手(いとて)が天の日鉾の末裔という話を尋ねられるとは
思わなかったので、
説明するのに必死に頭を使いながら話していますねえ。(;’∀’)

これは伊都郡誌に書かれた内容で、私の仮説という訳ではありませんよ。
拙著では「上巻32宇美八幡宮」に書いています。

糸島の宇美八幡宮では話したいことが沢山ありました。
今でも解けない謎がいっぱいあるお宮です。

で、今シーズンは小郡市の御勢大霊石神社から、と分かりました。
ここは仲哀天皇の崩御を伝える宮です。

仲哀天皇の崩御については古事記に書かれた、
香椎宮で琴を弾きながら亡くなったという話が有名ですが、
日本書紀にはこのほか三つの説を記録しています。

その一つが「矢に当たって亡くなった」というもので、
場所は書かれていませんが、
この小郡市にその話が伝わっているのです。

ここでは熊襲(実際は羽白熊鷲か)と戦うために陣を張り、
前線を鼓舞して帰る時に流れ矢に当たって亡くなったと伝えています。

土曜日はここからですね。

感覚を取り戻すために、取りあえず声を出して読んでいます。

収録は何処まで進むか分からないし、
何を尋ねられるのかも分からないで臨むんですよ。
復習しないと単語が出てきませんな。
(ほら、あれあれ、とか言えない)

リアルタイム(20時~)で聞けない場合や圏外の方などは
サイドバーか、
RKBラジオの「古代の福岡を歩く」のバナーからか、
ラジオクラウド(無料アプリ)で聞けます。
放送から数日後にUPされています。

他の方の話も面白いですよ。


20181023




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by lunabura | 2018-10-23 20:16 | RKBラジオ 古代の福岡を歩く | Comments(1)

一週間燃やされた神社史料



一週間燃やされた神社史料



1000年間、久留米市で神官を営む家の方の話を聞いたのですが、

高良大社の史料が明治政府に命じられて燃やさねばならなくなったそうです。

その史料は膨大で、一週間燃やされ続けたそうです。

九州の歴史が焚書に遭っていたのです。

日本書紀の成立の話を聞いて、そんな話をされました。


日本書紀が成立するころ、禁書や焚書が行われた記録が残っています。


それはほんの百数十年前に福岡でも起きたのです。



20181022




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by lunabura | 2018-10-22 20:22 | 高良大社・玉垂宮・久留米市 | Comments(0)

綾杉るなのブログ 神社伝承を求めてぶらぶら歩き 『神功皇后伝承を歩く』『ガイアの森』   Since2009.10.25