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ひもろぎ逍遥

賀茂神社(2)景行天皇も来ていた



賀茂神社(2)
唐津市七山藤川
景行天皇も来ていた





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七山には二つの「かも」神社があり、
「賀茂」と「加茂」の書き分けがなされている。
下の地図を拡大するとよくわかる。






玉島川の北にある賀茂神社が、(1)に挙げた神社だと
チェリーさんの指摘で分かった。



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主祭神の「賀茂別雷神」について、掲示板の由緒書きには
「雷の御神威により、厄を祓い災難を除き給う厄除の神として
広く信仰されている」
とある。
この神は父が誰か分からなかったが、のちに雷神と判明する。

その母、玉依毘売も相殿に祀られて、
「母神、玉依毘媛命は沐浴のとき、
川上から流れ来し一本の丹塗の矢を授かられたところ、
一夜にして御祭神、賀茂別雷命を身籠られた」とある。

よく似た話があった。イスケヨリ姫だ。

母と丹塗矢に化身した大物主との間に生まれた。
だから神の子と言われた。

イスケヨリヒメの又の名、ヒメタタライスケヨリヒメに
「タタラ」が含まれるように、製鉄の暗号を秘めた姫神である。

そして、賀茂氏もまた製鉄、鍛冶の民である。

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ほぼ同じような世代にこのような神語りがあったのは、興味深い。




これは、日本神話の解釈は稲作でなく、
鉄や銅の物語で解く必要があることを教えている。

この玉依毘売の父が建角身命で、由緒書きには
「賀茂県主族の祖神で、霧に迷われた神武天皇の軍を
八咫烏となられ、道案内された」
とある。

賀茂氏が古代から、のちの天皇家と深いつながりがあったことを示している。




さて、掲示板には宮の由緒がさらに書かれている。

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「延暦15年(796)に京都の上賀茂社と下賀茂社を勧請した」
とするが、ここにはもっと古くから賀茂氏が入植していたことが
掲示板の続きを読めばすぐわかる。

景行天皇の時代にここに県主(賀茂氏と思われるが)がいて、
天皇がやって来て歓待しているのだ。
その時、雷が鳴り出して一晩中鳴り響いたために雷神を祀るようになった。

これは賀茂氏の信仰する雷神が喜んでいたからだ。
だから、景行天皇が格別に祀った。

これらから、ここには古来、原始的な雷神祭祀があっていたが、
改めて延暦15年に京都風の祭祀形態が取り込まれたという事が分かる。

これは筑紫の神社でもよく見かけるパターンだった。



さて、何度か書いているが、
真鍋は賀茂の祭・葵祭が脊振山で行われていたのを
天智天皇が見て、京都でも行うようになったという。

この脊振山の葵祭がどこで行われていたのか探さねばならなかった。

脊振山は祭神は市杵島姫(弁財天)なのだ。

賀茂神社はどこにあるのだろう。
そう思い続けていたが、
こうして予期せずにこうして七山の賀茂神社に案内された。

七山の賀茂神社は脊振山系のはずれにあるので、
これが天智天皇が見た祭りの場かどうかわからない。

しかし、周辺には景行天皇ののち、神功皇后の足跡も見られ、
天皇家に友好的な土地柄だったことは確認できた。

(つづく)












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# by lunabura | 2016-07-16 23:03 | (カ行)神社 | Comments(11)

賀茂神社(1)唐津市七山藤川



賀茂神社(1)

 唐津市七山(ななやま)藤川
急斜面の山上に鎮座する宮



人に連れられて来たので、いったい何処なのかさっぱり分からない。
ただ、唐津市七山であることは間違いない。

ネットの地図で確認すると賀茂神社と加茂神社が玉島川を挟んで鎮座している。
今回紹介するのは、七山藤川なのだろう。


場所が特定できないために、神社の記事が書けずにいた。
もう三ヶ月も迷っている。

この記事を投稿したあと、違っていたら訂正してもらうことにして、
先に進むことにした。

佐賀県唐津市七山藤川1558
の賀茂神社として話を進めたい。




七山村は唐津湾にそそぐ玉島川を遡ること6キロほどの所にある。

玉島川といえば、神功皇后伝承のある玉島神社が鎮座しているが、
それを右に見て、四キロほどの所に七山村がある。

七山村は今では唐津市に編入されているようだ。
中央を玉島川が流れている。
いかにも水運で古代に栄えたような、雅な風情が残っている町だ。

まずは高所にあった賀茂神社を参拝した。


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車でいきなり神社の前に出ることが出来るが、かつては徒歩だったのだろう、
石段の長さは半端ではない。







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主祭神は賀茂別雷命。








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賀茂氏の玉依毘売の子神だ。


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佐賀県唐津市七山藤川





(つづく)








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# by lunabura | 2016-07-15 23:35 | (カ行)神社 | Comments(4)

綾杉るなのブログ 神社伝承を求めてぶらぶら歩き 『神功皇后伝承を歩く』『ガイアの森』   Since2009.10.25