ブログトップ

ひもろぎ逍遥

タグ:福岡市 ( 142 ) タグの人気記事

仕上げのフィールドワーク




一昨日は、フィールドワークに出掛けました。

斉明天皇と天智天皇の本の推敲も終盤を迎えている時、長津宮の場所だけは推定しか書けなかったのですが、このたびRKBラジオ放送を介して、真鍋大覚の事をご存知のエイミーに案内していただきました。

沢山の資料をいただいたので、それを整理して場所を特定し、現地案内までしていただいたのでした。

これで推定位置が当たっていたことが確認できたのです。

原稿に追加の文を書いて、全容がきちんと描けました。

まるでご褒美のようなタイミングでした。

こうして原稿が完成したのですが、まだまだ未熟者なので、もう一度推敲する必要があるなと、スケジュールに組み込んだところです。

集中すると、意識が飛んで行って浮遊している感じ(;^ω^)

グラウンディングには「海の波」がいいな。







c0222861_19482347.jpg







c0222861_19484129.jpg







c0222861_19485421.jpg







c0222861_1949831.jpg







c0222861_19492313.jpg

全部、志賀島です♪








c0222861_15184581.gif

by lunabura | 2019-01-12 19:50 | 斉明天皇と天智天皇の本 | Comments(0)

奉射祭と「子(ね)の日の松」



奉射祭

「子の日の松」




今夜はRKBラジオの「古代の福岡を歩く」は志賀海神社のレポートがあっていました。
私の出演ではないですよ。

ラジオを持って来て聞こうと思ったけど、ラジコで聞けるじゃん、と思い出しまして。
昨年はパソコンでラジコが上手く聞けなかったのですが、今日はばっちり。
ということは、全国でリアルタイムで聞けるんですね。


来週、1月13日(日)9時から志賀海神社で奉射祭(ほしゃさい)があるのですが、その関連行事の説明があっていました。






c0222861_21523659.jpg

射手士が沖津宮で禊祓いをし、ガラモを潜って採る話があっていました。

新参がガラモを採るのですが、ガラモを採っても長老が「違う」と言い、何度か潜ってようやく「それだ」というと、それを沖津宮に奉納して位を貰うそうです。

それから中津宮に行って「まいのうのきし ひめまつや」という「舞能の歌」を歌います。

奉射祭の由来は景行天皇の御代に阿曇百足(ももたり)が八人の若者と共に土蜘蛛を討伐したことによるものだそうです。






c0222861_21531065.jpg

これは2016年の奉射祭のようすです。的が意外に遠いので驚きました。






c0222861_21533532.jpg






で、思い出したのですが、昨年、バスハイクで参拝した時、絵巻について尋ねました。

絵巻の一番上に松が三本描かれているように見えるのですが、確認できないので、それを伺ったのです。

その由来は上に書いた「舞能の岸 姫松や」のことではないかと言われました。

「舞能の岸」とは先日投稿した志賀島の勝馬にある浜です。
沖津宮に向かって左は「下馬ケ浜」(神功皇后が馬から下りた所)右は「舞能ケ浜」(神功皇后が舞を奉納した所)といいます。

これも江戸時代の書物を手に何年か前にお尋ねした内容でした。

で、聞いたとき、高良山の「子(ね)の日の松」(子の日に松を三本植える)の行事のルーツではないかと思ったのです。

高良の神が小松を植えたのが始まりとされているのですが、玉垂命が安曇磯良と分かった今、志賀島の沖津宮の縁起が高良山に持ち込まれたのだと確信したのです。







c0222861_21541846.jpg

(舞能ケ浜から沖津宮を見る。射手士は海を渡って禊をする)

この舞能ケ浜は「御手洗(みたらい)」「日向(ひむか)」とも呼ぶそうです。
大戸、小戸がある話も書きましたね。
海流によって泡が立つ所だそうです。

イザナギ尊がここでミソギをして神々を生んだ話も伝わっている訳で、ここがあの神話の原点だと私は確信していますが、神職が「各地にもいろいろありますので」と謙虚に言われるようすは本物ならではの表現だなと思ったのでした。


そうそう、江戸時代の志賀島の本の話、歴史カフェでする予定ですが、まだまだ準備に取り掛かれないでいます。今やっていることを仕上げてからご案内しますね。



20190105



c0222861_15184581.gif

by lunabura | 2019-01-05 21:55 | 志賀海神社・しかうみ・福岡市 | Comments(0)

原点の海へ



雲が切れ始めた。








c0222861_2213935.jpg

今日はこのブログの原点となった志賀島の沖津宮へ。









c0222861_2215689.jpg

まずは始まりの二見岩。
あの日、全天曇りだったのに丸く雲が開いて、スポットライトのように光が海を照らした。
「竜宮門だ」と勝手に思った。
今は向こうに見える山や島の名も告げられる。








c0222861_2221711.jpg

勝馬へ。
神功皇后伝承を通して、ワダツミの神とイソラ神の物語を紡ぐ日々だったと今更ながら思う。






c0222861_2223546.jpg

イザナギはここでミソギをして神々を生んだ

神々は洞窟から出て遊ぶ

タラシ姫はここに磯良を召した

イソラの白い覆面

黄金の亀

干珠満珠のもたらしたもの

干珠満珠を垂れる命






c0222861_223198.jpg

渡来の記憶





c0222861_2234073.jpg









c0222861_22404.jpg


始まりの地






c0222861_22425100.jpg

この始原の海のエネルギーが皆さまに届きますように





          20190102


c0222861_15184581.gif

by lunabura | 2019-01-02 22:06 | 志賀島の各地 | Comments(4)

祈りとは交歓か

   


月が輝く冬至の夜に、
冬至にうたう「阿知女作法」~ISOLA2018~
(藤枝守作)が催された。

暗いホールの中に一歩踏み込むと、背後から波の音が聞こえてきた。

円筒形の暗い空間はすでに海の中だった。
左右から、また上から波の音が聞こえてくる。

あのワダツミの神の世界へ、海の底へ、
現身(うつしみ)を持ちながら踏み込んでいく、しつらえだった。






c0222861_20465659.jpg

床の中央には志賀島が白く映し出されていた。

そこを貫く塩の道。

この日、冬至の太陽はこの塩の道を通って行った。

到達点は沖津宮。


志賀島に重なって満潮の波のたゆたいが映し出されると、自分は浜辺に立っていた。
波の音が上から響くと海の底で揺れている。

観客は音と映像によって、海の底、荒磯の浜辺、そして天空からと多次元の視点を持たされた。
それは肉体の耳ではなく、魂の次元で聞くことを促した。

そこに風の音か、海の中の音か、形を成す前の未分化の精霊の吐息か、土笛が結界を歩む。

それは鳥のさえずりに変わり、あるいは精霊の目覚めの歌なのか、響きを刻々と変えていく。
竪琴が植物の唄う歌を奏でる。

塩の道に対峙して座る二人の人間によって
「あぢめ~ おう~ おう~」
と磯良を呼び出す言霊が唱えられた。


阿知女作法という神楽は宮廷深く1000年以上も前から奏されているという。
冬に天皇の御霊を奮う御神楽として。

その美しいメロディーは魂の記憶を揺さぶる。

磯良の出現を促す御神楽は祈りそのものだ。


「祈り」とは願いではなく、交歓なのかもしれない。

「いのり」という言葉も「い」(神聖)と「のる」(言葉を発する)からできている。

精霊や神に届くのはその世界の音魂や言霊なのだ。

研ぎ澄まされなければ到達できない波動の世界。

いにしえの日本人はそれを良く知っていて、このような御神楽を生み出したのだろう。

「神楽」とは「神が楽しむ」と書く。



笙(しょう)は天上界の音の響きを持つという。

それによって天上界を演じるのではなく、天上界と人間を結ぶ音魂として創造されたのだと、この日理解した。



万葉歌が新しいメロディーを得て歌われた。

海原の 道遠みかも 月読の 光少なき 夜は更けにつつ 巻七1075

志賀の海人は め刈り塩焼き 暇なみ くしらの小櫛 取りもみなくに 巻三 278

志賀の海人の 塩焼く煙 風を疾み 立ちは上らず 山にたなびく 巻七 1246



それは曙光の女神のように
萎えた太陽の新生の寿(ことほ)ぎのように響き渡った。


このような世界を生み出そうとする藤枝守と志賀島。

この鬼才と同じ時代を生きて目撃していくことの不思議を思う。




20181223

ブログを見て沢山の方が来てくださいました。ありがとうございます。
最後、アフタートークで藤枝氏からヤバいこと言われましたねえ。
それが叶うように精進します^^ 



 c0222861_15184581.gif

by lunabura | 2018-12-23 20:47 | 甕の音なひ | Comments(2)

冬至にうたう「阿知女作法」〜ISOLA2018〜 ご案内



冬至にうたう「阿知女作法」

〜ISOLA2018〜 のご案内



今年の冬至は12月22日。土曜日です。

海と神話をつなぐ〜志賀島プロジェクト2018
冬至にうたう「阿知女作法」〜ISOLA2018〜


というタイトルで神楽と新神楽があります。


c0222861_2019449.jpg





以下は案内文からです。
演目
 神楽歌「阿知女作法」
 神楽歌「千歳法」
「植物文様琴歌集〜藻塩、月読」
「植物文様ハープ曲集」
「笙・笛・琴・声」奏上 ほか

出演
石川高(歌/笙)
中村理恵(竪琴)
山中すなお(声)
渡辺融(土笛)
磯部久子、比屋根綾子(シンギング・ボール)


◾総合ディレクターのことば

 宮中の『御神楽』のなかで唱えられる《阿知女作法》。

「アチメ、オウ オウ」と呪文のように繰り返されるこの神楽歌は、海のなかにいる阿度部磯良(あどめのいそら)という神を呼び出すために唱えられたと言われています。

その磯良を呼び出す舞台となったのが志賀島の突端の勝馬。

そして、磯良を呼び出すために、この地で七日七晩にわたって歌や踊りが続き、それが神楽の発祥だったとの説もあります。


 今年8月から始まった「海と神話をつなぐ〜志賀島プロジェクト2018」。

その最後を「冬至にうたう阿知女作法〜ISOLA2018〜」と題するシアター作品で締めくくります。

公演日となる12月22日は、冬至にあたり、古代では、この日を1年の始まりとして、あるいは、生と死との境目として、特別な意味づけを与えていました。

 志賀島・勝馬の沖津宮を起点として、冬至に昇ってくる日の出の方向にラインを延ばしてみると、ほぼ、その線上に箱崎宮や宇美八幡宮、竈門(かまど)神社など、いくつかの神社が並びます。まさに、冬至の日の出のなかに神々がつながるのです。


 9月8日に志賀海神社にて「長月にうたう阿知女作法」という奉納演奏が執り行われました。

その奉納演奏に引き続いて、本公演では、12月22日の冬至の日に多次元ホールにて、ふたたび「阿知女作法」を唱えることになりました。

唱えるにあたり、多次元を志賀島に見立てる手立てが施されています。

まず、葉脈のように絡み合う志賀島の等高線の地図がフロアに映し出され、そのうえに沖津宮近くの潮が干満する磯辺の映像が重ねられます。

つまり、この舞台での演目は、潮の干満のプロセスのなかで展開するのです。



 神功皇后の伝説では、龍宮にて干珠満珠の二つの珠を磯良は受け取り、皇后に渡したとあります。

この霊力のある二つの珠は、干満という海の秩序の象徴とも考えられ、また、潮についての古代の海人(あま)の知恵とみなすことができるでしょう。


 冬至のラインが塩によってくっきりと描かれ、地図上の砂嘴(海の中道)を「橋懸かり」に見立てた多次元ホールの舞台は、志賀島そのものに変換します。

まさに、志賀島という仮想の舞台のうえで、潮の干満が響き合い、「阿知女作法」や「千歳法」という志賀島にゆかりの神楽歌が唱えられ、さらに「月読」や「藻塩」などの「植物文様琴歌集」が織り込まれていきます。


 イタリア語で「島」を意味する「ISOLA」は、また、身体を海水に浮べたような感覚をもたらす「isolation tank」を想起させます。

おそらく、海中のISOLAは、変性意識のなかにあったのかもしれません。

そして、海から呼び出されたときに、海藻などが付着した顔を隠すために白布でおおったといわれています。

その顔の表情は、まさに、潮が引いたときの磯そのものであり、ISOLAが海の精霊の化身であることを物語っています。


                        藤枝守



◾日時:12月22日(土) 17:00開演(16:30開場)

◾会場:九州大学大橋キャンパス多次元デザイン実験棟ホール
  
      福岡市南区塩原4-9-1
      西鉄天神大牟田線「大橋」駅より徒歩5分

◾定員:100名

◾入場料:無料(完全予約制・要事前予約)

◾予約方法:以下のいずれかの方法でご予約ください。

1)peatix:https://isola-2018.peatix.com

2)e-mail:info@accordion-lab.com

3)電話:090-8624-1670(山口)



※※ ※
今回の内容は今秋、志賀海神社で奉納された内容と同じだそうです。
るな的には秋の奉納は見れなかったので、再演されるのが有り難いです。

申し込みは三つの方法があるので、ご自由に申し込んでください。

無料なので「確実に行けることが分かった段階」で申し込んでくださいね。
また、やむなくキャンセルする時には速やかに先方に連絡してくださいませ。



なんと、当ブログの読者の参加は大歓迎だそうですよ(^^♪
遠慮なく申し込んでください。


次は翌日のイベントです。

2018年12月23日(日)11:00-14:30


音響展示「干珠満珠」(制作:藤枝守)
場所:九州大学大橋キャンス多次元デザイン実験棟ホール

神楽歌《阿知女作法》のなかにも歌われる磯良は、志賀島・沖津宮周辺の海から現れたといわれています。

その沖津宮周辺の磯辺での大潮における干満の変化を収録した映像(渡辺圭介制作)とともに、その潮の変化を音響化したインスタレーション。

入場無料・申込不要





c0222861_15184581.gif

by lunabura | 2018-12-21 09:12 | 甕の音なひ | Comments(2)

香椎宮の雅楽を聞いてきました





c0222861_233013100.jpg


今夜は香椎宮の雅楽保存会の演奏会を聞いてきました。

生で雅楽を見る機会は一生ないだろうな、と思っていたので、有り難い機会でした。


なんと、雅楽は神功皇后が持って帰って来たものだそうです。
これは全く知りませんでした。

でも、梁塵秘抄(りょうじんひしょう)が香椎宮にもともとあったというのも、これで理解できます。


香椎宮には多くの曲が収集されていたというのは真鍋の話ですが、納得しました。
火災に遭う前はどれほどのものが残されていたことでしょうか。

さて、今回は雅楽を奏でる楽器と奏法と音色を知るのが大きなテーマでした。
昔は傍で聞いていたはずなので、最前列で聞きました。

笙(しょう)に一番興味がありました。
これに加えて篳篥(ひちりき)の塩梅(えんばい)という上下の奏法に心が奪われました。
越天楽などでよく聞く奏法です。






c0222861_23304229.jpg

雅楽の空間が美しい。







c0222861_23305824.jpg

で、目の前には鞨鼓(かっこ)!!!!!

磯良が胸に下げている楽器を間近に見ました。
小太鼓のバチに似た物を左右に持って演奏します。

絵巻と同じです。

雅楽の演奏は素晴らしいものでした。
アナログの音は細胞の隅々まで伝わってきます。

帰りも雅楽で送られました。


素晴らしい体験でした。



20181209




c0222861_15184581.gif

by lunabura | 2018-12-09 23:31 | 香椎宮・かしい・福岡市 | Comments(0)

老司式瓦と「老司、野多目」の語源




老司式瓦と「老司、野多目」の語源



古代瓦が古代史の論点の一つに挙げられていますが、さっぱり分かりません。

で、西日本新聞に小田富士雄さんの聞き書きシリーズが掲載されているのですが、昨日(20181119)の記事に分かりやすい説明がありました。

これによると、大宰府政庁など九州にあった古代官衙(かんが・役所)や寺に使われた瓦の型式に、「老司式」(ろうじしき)と「鴻臚館式」(こうろかんしき)の二種類があるそうです。

老司は地名です。鴻臚館は古代の迎賓館的な所。

これを命名したのが小田富士雄さんで、老司式の特徴は唐草文様のデザインが片流れになっていて、三角形のギザギザの鋸歯(きょし・のこぎり形)の文様が付いているのだそうです。

これに対して、鴻臚館式は唐草文様が中心から左右対称になり、鋸歯紋が無いそう。

これで分かりました!







c0222861_2095876.png

この画像を見ると、ギザギザがあり、唐草文様が流れているので老司式と分かります。
画像は老司公民館からお借りしました。



で、「老司」という地名について。


今日もまた偶然ですが、これを読んだあと、たまたま広げたページに「老司」の語源を書いた文章が出て来たのです(笑)

真鍋大覚の「那珂川の地名考」72です。

〈太宰府は武内宿禰が神功皇后23(223)年に異邦人の筑紫への入国、筑紫からの出国を掌握する官衙を設置したに始まる。〉

と驚く事を書いていますが、その大宰府が発展すると皿や壺などの陶器の需要が増し、窯元はその原料確保に奔走したそうです。


粘土の多い泥の底には赤土が沈殿していて、塩分を多量に含んでいるので、陶器の材料に適し、素焼きでも釉(うわぐすり)がいらない壺が出来たそうです。

この土を「に」と言い、土買いを「にかひ」と言い、新治(にかい)と書いたそうです。

こうして、塩分を含んでいるため需要が無かった土地の子孫が一躍、千万長者になったとか。

神話に出てくる塩土翁とは塩田、塩原を経営していた神で、それ以外に赤土の採掘権を保有する神でもあったとか。

これを万葉の頃には盧人(ろじ)と呼び、それが老司(ろうじ)に変化したそうです。

赤土は川が蛇行する所に堆積し、ここで土取りを深くしていくと水が溜まって仕事がはかどらなくなるため、川の水路をまっすぐにして水を流します。これが「野多目」だそうです。地名がありますね。


老司では良質の赤土が採れ、そこで瓦を作ったのですね。
そのデザインが老司式と呼ばれるようになった訳です。

これで、瓦の事が一つ理解できました♪



20181120 真鍋ノート

福岡市南区老司   野多目


c0222861_15184581.gif

by lunabura | 2018-11-20 20:11 | <地名の由来> | Comments(0)

ウーナ47 七つの珠12 御島神社にて



ウーナ47

七つの珠12 

御島神社にて
 


志式神社を出ると、都市高速を使って糸島に向かうことにした。

途中、香椎に近づいて歩道橋を見た時、ふと、道に迷ったことを思い出した。

それはラジオ番組の収録の時のことだった。

御島(みしま)神社で収録したあと、
ディレクターを鎧坂と兜塚に案内することになった。

ところが、目印となる歩道橋を一つ間違えて、違うところに迷い込んだ。


「私、ここで道に迷ったのよねえ。歩道橋の場所を一つ間違えちゃって。
ディレクタ―に鎧坂を案内しようとしてね。」
そう言いながら、ふと、出発点の神社を思い出した。
「あれっ?その神社、綿津見の神が祀ってあるよ」

その神社というのが「御島神社」だ。
それは香椎潟の海中の岩礁の上に立っている。

鳥居と石祠だけの神社なので、多くの人は気づかない。
しかし、神社の原風景だ。

昔は香椎宮に向かう船から手を合わせていったという。

菊如が、
「そんな形で思い出したというのが当たりということよ」
と言う。
「行ってみる?」
「行きましょ」
決断は早かった。
次の信号は右折せねばならない信号だった。
ギリギリ間に合った。






c0222861_155237100.jpg

しかし、現地に着くと、さすがに二人ともこれが神社かと驚いたようすだ。
社殿はない。



今日は岩礁がちょうど海上に頭を出しているので、グッドタイミングだ。



菊如は「どうかしらねえ」と言ったが、すぐに「あ、道が出来ている」と海上を指す。
私にはそういうものは全く見えない。

「ほら、あれ。波が違うでしょ」
ああ、それなら良く見える。
現実に、海上に明らかに波形が違う円状のエリアがあった。




写真でも白く写っている。






c0222861_1553273.jpg

これがどんどん近づいて来た。
みるみる橋の所までやってくる。
さすがに、これは尋常ではない。

人通りもあるので、菊如は小声で祝詞を上げると、
やはり白皇に海上に珠を奉納させ、代わりの物を受け取るようにと言った。

白皇も慣れたようすだ。何かを受け取りながら、
「痛…。指が膠着する。ロックかかった。痛い」
と手のひらを見せる。掌底部が赤くなっていた。
固そうな、鉄のような何かを受け取ったらしい。


崋山によれば、これは金で出来た扇だという。
要(かなめ)の所は丸い。
複数枚の羽は中央から左右に、ガシャンと開くタイプだった。
これは海底から波を起こすものだという。

どおりで。
白皇はガシャンと皮膚を挟んだようだ。

どれもこれも肉眼では見えないものだが、
白い円状の波間が移動するという自然現象は現実にあった。
こうして想定外の所で一つ役目を果たした。

さあ、これで糸島に行こう。

20180602



『神功皇后伝承を歩く』 下巻67 御島神社






歴史カフェ小城
6月9日(土)第3回 3時~5時
1部:佐賀の女神たち よど・とよ・とよたま姫
2部:神功皇后の伝承
申し込みはコチラへ
①氏名(よみがな)②簡単な住所(字まで)③609希望
詳細はコチラ
会場:小城鍋島家Ten

歴史と自然をまもる会
HPはコチラ
バスハイクの旧記事はコチラ
申し込みは 092-408-7140
6月14日(木) 住吉の里
詳細はコチラ





異世界小説

 c0222861_15184581.gif


by lunabura | 2018-06-02 19:49 | 「ウーナ」 | Comments(0)

ウーナ46 七つの珠11 志式神社にて



ウーナ46

七つの珠11 

志式神社にて
 


志式神社の駐車場にエンジェルナンバーの車が止まっていた。
OKサインのようだ。





c0222861_201236100.jpg

メイン道路から一歩入れば松の森。
いつもながら一瞬で聖地のたたずまいだ。








c0222861_20125917.jpg

確認するまでもなく、菊如はスタンバイしていた。
神前で祝詞を上げた。
そして、終わると白皇を呼んだ。

「神殿の扉を開くから、そこから珠を奉納して」と秘めやかに言った。
ところが、改めて神殿を見ると、「あれ?もう開いている」と言う。

そして白皇の差し出す珠もすぐに受け入れられ、
代わりにその手の中に何かが入った。
「しびれる~。」
と言いながら宝箱に入れると、その手のひらが真っ赤になっていた。

もちろん、肉眼では見えないものだし、扉も開いてはいない。

これは崋山によると、玉手箱だという。
縦長で直方体を縦にしたようなものだ。
ティッシュの箱を縦にしたイメージ。

その側面の幅は15センチほど。高さは25センチほどか。
黒い漆塗りで、側面の底の左端に金の粟粒が吹き寄せられるように描かれている。
そして赤と金のひもが掛けられていたという。







c0222861_20135848.jpg

神殿のようす。鷹?が扉にあしらわれている。







c0222861_20141891.jpg

側面には筆の尻尾のある亀。顔は龍?

いかにも龍神すなわち海神の風情だ。

熊本の亀蛇(きだ)にも似ている気もする…。











c0222861_20155494.jpg

この日は晴天。
うるわしき「ふきのぼり浜」へ。そう奈多の浜。







c0222861_20175288.jpg

先程の綿津見神社の岬が奥に見えている。






c0222861_2023266.jpg

左手には豊玉姫が慕う志賀島。
しかし、そこは今回の目的地ではなかった。



ここからさらに西に向かう。




c0222861_20234765.jpg

なんとも哲学的なカモメ^^


『神功皇后伝承を歩く』下巻72志式神社

20180601






歴史カフェ小城
6月9日(土)第3回 3時~5時
1部:佐賀の女神たち よど・とよ・とよたま姫
2部:神功皇后の伝承
申し込みはコチラへ
①氏名(よみがな)②簡単な住所(字まで)③609希望
詳細はコチラ
会場:小城鍋島家Ten

歴史と自然をまもる会
HPはコチラ
バスハイクの旧記事はコチラ
申し込みは 092-408-7140
6月14日(木) 住吉の里
詳細はコチラ





異世界小説 
c0222861_15184581.gif


by lunabura | 2018-06-01 20:28 | 「ウーナ」 | Comments(0)

第14回 バスハイクは裂田溝(さくたのうなで)



第14回

バスハイクは裂田溝(さくたのうなで)



6月14日のバスハイクは那珂川町など、福岡の西、南西部をご案内します。


福岡市の鳥飼八幡宮や小戸大神宮は神功皇后の出港や帰還の話を伝えています。
そこに龍のパワースポットで有名になった妙見神社がありますが、参拝しますよ。
歴史的には見張り台だったんじゃないかな。

壱岐真根子社もすぐ近くです。


『日本書紀』には住吉神が仲哀天皇に「天皇の船と神田」を求めたために、
天皇が怒ったという話が書かれています。

神功皇后と武内宿禰が裂田溝を作ったことも書かれていますが、
那珂川町に行くと、それは住吉神のためだということが分かりました。

全国の住吉神社の元宮が現人(あらひと)神社ということになります。

裂田溝のスタート地点には伏見神社、途中に裂田神社、
下流域に現人神社が鎮座します。
轟の丘もすぐ横です。
今回はバスがあるので裂田神社から少し歩いて、
下流でピックアップしてもらうようにしました。

自家用車ではなかなかできない散策です。
阿蘇Ⅳの溶岩など見れるんではないかと期待しています。
真夏でも涼しかったので、楽しみです。
また丸ノ口古墳公園は露出した石室やかつての博多干潟の眺めを。



そこから南下して春日市奴国の丘歴史資料館で見学とレクチャ。
さらに南下して装飾古墳の五郎山古墳石室見学とそばの筑紫神社へ。
近場なので、ずいぶんたくさんまわります。

天神を9時に出発して5時ごろ帰着の予定。
いつもは8時半出発なので、時間を間違えないでくださいね。


① 鳥飼八幡宮(下76)福岡市
② 小戸大神宮(下74)福岡市
③ 小戸妙見 福岡市
④ 壱岐神社 福岡市
⑤ 現人神社(下65)
⑦ 伏見神社(下64)
⑥ 裂田神社(下66)
⑧ 丸ノ口古墳公園 
⑨ 春日市奴国の丘歴史資料館
⑩ 五郎山古墳   
⑪ 筑紫神社

参加できない方も、効率良い回り方として参考にしてください。
(下)は『神功皇后伝承を歩く』下巻のことです。


住吉の里
2018年6月14日(木) 参加費 4000円    
主催 歴史と自然をまもる会

申し込み 092-408-7140(火~金)10時~4時
メールより電話が確実です。




by lunabura | 2018-05-25 21:32 | バスハイク | Comments(8)

綾杉るなのブログ 神社伝承を求めてぶらぶら歩き 『神功皇后伝承を歩く』『ガイアの森』   Since2009.10.25